5日目その④ 美しいサント・シャペルと修復中のノートルダム大聖堂(2019年10月27日)
15時10分すぎ。
←コンコルド駅から…
←シャトレ駅ホームで乗り換えて
←シテ駅へ
←シテ駅の出口
←シテ駅のこの看板が好き
私たちは、シテ島へとやってきました。
この年、2019年4月に火災がおき、
一部を焼失してしまったノートルダム大聖堂が
約半年たって、どのような状態になっているのか
見ておきたかったのと、
せっかく購入したミュージアムパスの元を取りつつ
大好きなサント・シャペルを見に行きたかったのです。
(ミュージアムパスについては、コチラをどうぞ)
←シテ駅前
すっかり秋めいてきました
シテ駅を出るとすぐに
ノートルダム大聖堂が見えてきます。
←ファサードの上部だけ見えました
周りはフェンスで囲われていて
ノートルダム大聖堂の近くには寄れないようになっていました。
それでもどういう状況なのか
見たいところではありましたが、
先にサント・シャペルの見学に行くことにしました。
←最高裁判所
パレ・ド・ジュスティス
私、この建物が好きなんです
最高裁判所を奥に入っていくと
サント・シャペルの入口が見えてきます。
←サント・シャペル
←入口の聖母子像
早速、中に入って見に行きます。
←階段で2階に上がります
1階も素敵なんですが、
まずはメインの2階から見に行くことにします。
ああ、光の洪水!
私がサント・シャペルに来るのは
2005年以来、14年ぶり2回目なのですが
まったく変わることなく、美しいステンドグラスが迎えてくれます。
(2005年にサント・シャペルに行ったときの様子は
コチラをどうぞ)
この日は曇り空でしたが
光の美しさは空の色とは関係ありませんでした。
ただ、私たちが行ったこの日は
ものすごく混んでいて
移動するのや写真を撮ることも一苦労。
ゆっくりステンドグラスを堪能する
という雰囲気ではありませんでした。残念。
ステンドグラスには、出エジプト記などの創世記から
キリストの受難を経てキリストの復活まで
聖書に関する物語が描かれています。
1248年に建てられたサント・シャペルのステンドグラスは
パリで最も古いステンドグラスです。
←西側のバラ窓
左右から降り注ぐ美しい光。
何度見ても美しいなぁ。
バラ窓の直径は9メートル。
89枚のパネルで造られています。
←天井
私はここにずーっといたいくらい
大好きな教会なのですが、
人が多かったこともあって
相棒はちょっと疲れた様子。
早々に1階に下りることにしました。
←1階
2階のステンドグラスがあまりに素晴らしくて
1階の存在を忘れてしまいがちなのですが
(私だけ!?)
下堂と呼ばれる1階の奥にも
小さいながらも美しい礼拝堂があります。
←光の加減によって
とても幻想的です
←1階奥の内陣
←ルイ9世の像
ルイ9世は、サント・シャペルの建設を命じた王です。
内戦で乱れた国内をまとめ
長期にわたって平和に治めたため
聖王と言われているそうです。
こうしてわずか15分ほどでしたが
見学を終了。
久しぶりに美しいステンドグラスを見ることができて、
シテ島まで足を延ばしてよかったなぁと思いました。
16時。
サント・シャペルの見学を終えた私たちは
ノートルダム大聖堂の様子がどうなっているのか
見にいくことにしました。
先ほど言った通り、周りはフェンスに囲まれていて
中に入ったり、近づくことはできなかったので、
大聖堂の北側の道沿いに歩いてみることにしました。
←ファサード向かって左側
この辺りは無事なようでした
←ファサード近くの側廊あたりも
大丈夫そうですが
後方にクレーン車があるのが
見えます
そして…
翼廊近くに
まるでロケットの発射台のようなクレーン車があって
周りは鉄骨による足場が組まれていました。
←やはり半年以上たっても
私のように見に来る人たちが
絶えないようです
←北側バラ窓部分
ファサードは比較的きれいに残っているので、
前のほうから見ると、
一見、どこが被害にあったのだろうと思うくらいなのですが、
後方のほうにやってくると
痛々しい状況が残っています。
特に…
一番被害が大きく、焼失してしまった
かつて尖塔があった部分は、
組まれた足場がそのまま見える状態になっていて
フランス国民ではない私でも
悲しくなる光景でした。
2024年の復元完了を目指すというフランス政府。
フランス国民の皆さんが
早くこの傷から癒えることを願わずにいられません。
←フェンスの開いているところから
ファサードの様子がのぞけました