6日目そのC ルクソール東岸A ルクソール神殿へ(2003年9月3日)




        
←ルクソール神殿の第一塔門と

                                      みねちゃん





    
14時半。

    ルクソール西岸もう一つの観光メイン遺跡

    
ルクソール神殿へ。




    この
ルクソール神殿は、

    先に行った
カルナック神殿の付属神殿として

    造られたものなので、

    カルナック大神殿に比べると、ちょっと小さいです。

    (もちろん、十分大きいですけどね)

    (カルナック大神殿についてはコチラをどうぞ)




       
←ルクソール神殿の第一塔門前から

                                      振り返って参道を臨む


                                      
この参道は、かつてカルナック大神殿まで続いていました。

                                      ルクソール神殿とカルナック大神殿は、

                                      車で5分ちょっとほどの距離です。(約3km)


       
←参道の前で

       
←参道のスフィンクス

                                      カルナック大神殿のスフィンクスは、

                                      顔が羊だったけど


                                      
ルクソール神殿は、人間の顔。

                                      こんなところも面白いですね

       




    ルクソール神殿の前に行き、

    
第一塔門を見上げてみます。




    そこにあるのが…




       
←ルクソール神殿入口

                                             (photo by みねちゃん)





    
ででーん。

    
オベリスクと、一対のラムセス2世像。




    ココでもやっぱりラムちゃんの自己主張ぶりは、健在。

    なんで、同じ人の像が2つも……って思うけど、

    やっぱりソレがラムちゃんなのよね〜〜。




       
←第一塔門前に鎮座する

                               ラムセス2世像(左)


       
←こちらは右側のラムセス2世像

                              
残念ながら顔が崩れています




    さらに、もう一つビックリなのが、

    塔門入口左手にある
オベリスク




    ラムちゃんの像は、対になっているのに、

    
なんでオベリスクは1本だけなの!?




    と、思ったら。

    現在、
もう1本のオベリスクは、

  
なんとパリのコンコルド広場に飾られているとか。




    
アレかーーーー!!

    
コレ(パリのコンコルド広場)




    
エジプト人は「フランスに奪われた」と言うし、

    
フランス人は「友好の印に、エジプトにもらった」と言うし、

    どちらが本当かは不明。




    それにしても、
高さ25mもあるモノを

    19世紀の飛行機もない時代に、

    エジプトからパリまで運んだそうで

    それが、権力の象徴でもあったんだろうなぁ

    と思いを馳せずにいられません。




       
←オベリスクを下から見上げたところ

       ←ルクソール神殿入口前で

       ←ルクソール神殿のチケット
    







 
       
←第一塔門をくぐってすぐの風景

                                      (photo by みねちゃん)

       

       




    入ってすぐのところには、
ラムセス2世の中庭が。

    奥に見える像は、想像通りやっぱりラムセス2世。




      
←ラムセス2世の中庭を取り囲む柱

      
←同じくラムセス2世の中庭にある

                                     ハトシェプストの祠堂。

                                     珍しい柱の形は、パピルスの花を模したもの




    
ラムセス2世の中庭の次は、

    エジプトの神殿には、おなじみ
大列柱廊が!




       
←左にある像は、

                                      ぜ〜〜んぶラムセス2世像。

                                      右手にある少し高めの柱が

                                      大列柱廊の柱

                                      (photo by みねちゃん)


        

       
←ラムセス2世の中庭にて

       




    ココの
列柱廊は、アメンホテプ3世によって造営されたもの。

    同じ列柱廊でも、

    やはりカルナック大神殿の方が迫力があります。

    このルクソール神殿の列柱廊は、
2列×7列の14本しかないのです。

    (カルナック大神殿の列柱室の柱は、134本!!)

    でも、この狭さが、逆に迫力といえば迫力ではありますが。




      
←大列柱廊を見上げる




    もちろん数は少なくても、柱はめっちゃ大きくて。

    この迫力でも、

    だんだん大したことのないもののように感じてきてしまう自分がコワイ。




      
←大列柱廊の最後にある

                              ツタンカーメンとアンケセナーメンの

                              ラブラブカップルと(笑)





    
ツタンカーメンと言えば、

    ご存知20世紀に発見された謎の多いファラオ。

    そのため、残存するツタンカーメン像はほとんどなく、

    これはその数少ない貴重な一つです。




    ところが、このツタンカーメン像。

    現地で買ったガイドブックには、

    
「ラムセス2世&ネフェルタリ像」と紹介されています。




                
    どういうこと?




    と思って調べてみると。

    実はこの像。

    ツタンカーメンの像だというのに、

    その碑を削り取って
「ラムセス2世」と書き換えられているのです!!




    というわけで、かな〜〜り長い間、

    この像は「ラムセス2世像」と信じられていたそう。


    そんなこともあるんですねぇ。




      
←アメンヘテプ3世の中庭と

                                     パピルス型の列柱室。

                                     と、サッサと先に行く

                                     ガイドのニビーンさん





     大列柱廊を抜けると、

     
アメンホテプ3世の中庭に出ます。

     そうすると、奥にパピルス型の列柱が見えます。

     
パピルスを束にしたものをモチーフにした柱です。




     この列柱室のさらに奥は、比較的新しいエリア。




        
←アレクサンダー大王によって造られた

                                       祈祷所




     このルクソール神殿は、ご紹介した通り、

     
アメンホテプ3世ラムセス2世

     ほとんどの部分がこの2人のファラオによって造られています。

     アメンホテプ3世は紀元前15世紀、

     ラムセス2世は紀元前14〜13世紀のファラオです。




     ところが、この奥の祈祷所だけ

     突然紀元前4世紀の王、
アレクサンダー大王の名前が

     出てくるのです。




     征服前からエジプトに強い憧れを抱いていたアレクサンダー大王。

     
自分もエライんだぞーーーーー!てなわけで

     エジプト征服後にこの祈祷所を造ってしまったそう。




     強い人の考えることって………。




       
←アレクサンダー大王の祠堂の中

       ←神殿の一番奥で









    行くところ行くところ、

    いっつもめちゃくちゃ時間をかけて見学していた私たちですが、

    このルクソール神殿は
30分ほどで見学が終わりました。




    今回のエジプト旅行の主な観光は、このルクソール神殿でほぼ終了。

    なんだか、寂しい。




    ルクソールの遺跡。

    見れば見るほどあまりの凄さにマヒしてくるんだけど、

    見れば見るほどやっぱり凄い。




    たった1日とは思えないほど、

    ものすご〜〜〜く充実した1日ででした。




       
←最後までお世話になったガイド

                                      ニビーンさんとアメンホテプ3世の中庭で。

                                      最初は、私たちのゆっくりペースと

                                      ニビーンさんの観光ガイドペースに

                                      お互いイライラしたりもしたけれど、

                                      楽しい思い出でした。

                                      
「アレクサンダー大王は誰ですか〜〜」