2日目その④ 台南郊外を観光③七股鹽山&七股黒面琵鷺保護區&土城正統鹿耳門聖母廟(2019年4月12日)
12時。
私たちは、台湾鹽博物館から車で数分のところにある
七股鹽山にやってきました。
「鹽」=「塩」
つまり塩山です。
山~~
そして…
なぜ、せんとくんみたいなシカの頭!?
この辺りがシカの生息地なのかと思って調べてみたけれど、
ハッキリしたことがわかりませんでした。
ただ、ここに置かれるオブジェはそのときどきで変わるようで、
天使だったり、猫だったりすることもあるそうです。
←正面から見ると、表情がなんともキュート(笑)
塩山というだけあって、
もちろん白いものはすべて塩。
目の前で見ているときは、
周りに何もないせいか、それほど高い山に感じませんでしたが、
ビル6階建てほどの高さがあるそうです。
ガイドのハイさんは、
例によって、待っているのでどうぞお好きに上ってきてください
と言うので、
とりあえず上ってみることに。
←登山道の入口
←まずは中腹を目指します
←階段も塩!
この日は、風が強めの日だったのですが、
階段自体は特に歩きづらいということもなく上りやすくて、
案外すぐに中腹に到着。
←後ろ姿は、ほぼせんとくん…
←さらに上って行きます
←一番上から見えた景色
←頂上にて
頂上までもそれほどきつくなく、
すんなり上ることができました。
←もと来た道を戻って行きます
ありがちですが、帰りの方が滑るんじゃないかと思ってちょっとコワイです。
←振り返ってみたよ
下まで降りてくると、
上るときには気づかなかったお土産屋さんが。
←私は買わなかったけど、
塩をモチーフにしたお土産がいろいろあります
塩山を上って下りて、お土産屋さんも見て
約20分で見学終了。
次の目的地へ移動です。
続いてやってきたのは、
七股鹽山から車で数分のところにある
七股黒面琵鷺保護區。
黒面琵鷺=クロツラヘラサギは
その名の通り、顔面が黒く、
くちばしがヘラのように平たいのが特徴の鳥です。
絶滅危惧種に指定されている貴重な鳥で
毎年9~10月ごろ、この七股エリアにやってきて越冬し
3~5月初旬に北朝鮮や中国北部に戻っていくそうです。
←クロツラヘラサギの模型
←風が強かった!
←よく見たら後ろは双眼鏡でした!
こうしたオブジェを楽しみながら、奥へ進んでいくと…
←この日は23羽いたようです
バードウォッチング用のスペースがありました。
…ええっと…いる??
私、完全にバードウォッチングをなめてました。
確かに鳥の群れは確認できたのですが、
その中に、クロツラヘラサギがいるかどうか
まったくわからず。
なんとなーく、くちばしが長い鳥はわかったのですが、
体は白くないし、やっぱり違う感じ…
てっきり近くで見られるとばかり、勝手に思っていたのですが、
近眼の私には、粒にしか見えず。
せめてオペラグラスでもなければ、これは無理だわ
って感じでした。
絶滅危惧種を見るのは、簡単なことではないのね…
←この辺りでは、ほかの鳥もたくさん見られるようです
←黒面琵鷺保護區の説明
というわけで。
一体、何をしに来たのやら、という状態だったのですが(笑)
ガイドさんに連れられ、何があるのかよくわからないまま、
さらに奥へ。
←さらに奥の方へ
存在を知らないとわかりにくい場所かもしれません
←いないなぁ~
黒面琵鷺生態展示館とありました。
中に入ると、一応、スタッフらしき人がいたことはいたのですが、
ほとんど訪れる人がいないのか、
(もしくは平日で、たまたま人がいなかっただけなのか)
いいよいいよ、という感じで無料で入らせてもらえました。
クロツラヘラサギの生態に関する展示館です。
おそらく、野鳥などに興味がある方にとっては
興味深い展示館だろうと思うのですが、
私のように、鳥にさほど興味のない人とっては
時間がなければ割愛してもいいのかなと思いました。
←クロツラヘラサギ、いたのかなぁ~
13時20分。
本来のスケジュールでは、この後、
四草紅樹林緑色隧道へ行く予定だったのですが、
時間に余裕があったので、
ガイドのハイさんが、予定になかった場所に連れて行ってくれました。
←外側は修復工事中でした
土城正統鹿耳門聖母廟
というそうです。
北京の紫禁城を模した建物で、
その大きさは、東アジア一とか。
台湾で信仰の篤い女神、媽祖を祀っていて、
「正統」というだけあって、
その媽祖の“聖地”として、多くの人がお参りに訪れるそうです。
媽祖は、海の神様とも知られていて、
海に囲まれている台湾では、
特に大切な神様なんですね。
正直、こんな辺鄙な場所に!?(失礼!)
と、思いましたが、
17世紀、台湾のヒーロー鄭成功が
オランダの戦艦を駆逐し、戻ってきた場所がここ、
土城エリアの鹿耳門だったそうです。
東アジア一の大きさということで、
門から中へ車で入っていけます。
せっかくなので、真ん中にあった廟にお参りすることにしました。
←天井
←内側から門の方を見ましたが
門がどこだかわからないくらい広い!
←柱に巻き付いた龍
こ、これは…
さすがに素晴らしい。
てか、これ…
ささっと見て済ませられるような廟ではないのでは…
このときは何も知らなかったので、
私たちがお参りした廟が
てっきり“本殿”だとばかり思い込んでいたのですが、
後からよくよく調べてみると、
ここは「五王殿」という建物で
さらにその奥には、媽祖殿のほか合わせて5つの殿が。
なんと、媽祖だけでなく、
全部で20もの神様が祀られているんだそうです。
しかも、その神様の中には、
強力な縁結び&金運の神様もいらっしゃるとか…
クロツラヘラサギもいいけど、
個人的には、圧倒的にそっちの方が気になる……
次回、台南に来るときは、
ぜひともこの土城正統鹿耳門聖母廟にちゃんとお参りに来よう。
←気軽に立ち寄るようなレベルの廟じゃなかった…
←後ろ姿も大きい!