2日目その⑤ 安平地区をめぐる④億載金城と虱目魚主題館(2018年11月17日)
11時35分。
安平古堡の見学を終えて。
このときの私たちは、このまま台南中心部に戻るつもりでいました。
タクシーで安平地区までやってきた私たちが
どうやって台南中心部まで戻るつもりだったかというと。
←安平古堡を出口の方から見たところ
←安平古堡の前は老街で
たくさんの屋台が並んでいます
←5つ買ったら3つ無料って!!
台南名物エビせん屋さんです
←蝦哈辣、こちらもエビせん屋さんです
←こちらは5コ買ったら5コ無料
半額ですね(笑)
安平老街をブラブラと見ながら向かったのは…
←バス停
安平樹屋から安平古堡に行く間にある
安平路で見つけたバス停です。
88番線も99番線も、どちらも台南火車へ向かうバス。
88番の安平線は、神農街や赤崁樓、孔子廟を通り台南火車まで。
99番の台江線は、赤崁樓や林百貨、新光三越を通って台南火車まで行くバスです。
どちらも台南火車から安平エリアに行くのに、とても便利な路線ですが、
寄り道せずに、直接安平エリアに行くのであれば、
99番線の方がバス停の数が少なくて遠回りしないので、若干早いです。
ちなみに、私も後から知りましたが、
88番線と99番線や、そのほか市内を走るバスの1日フリーパス
府城卡が199元(約760円)でセブンイレブンなどで売られているそうです。
ただ、1回の運賃は18元(約70円)なので、
どれだけ乗るか考えてから買ってもいいかもしれません。
で、実をいうと本当はタクシーをつかまえて帰るつもりだったのですが、
なかなか見つからなかったし、
バス停を偶然見つけたので、バスで帰ることにしたのでした。
バス停見つけられて、よかったー!!
初めての台南だったので、
なにより交通の便が不安でしたが、
結果的にバスでも全然問題なかったです。
また台南に行くことがあったら、
私自身は次回はバス旅かなーと思います。
もし、タクシーで台南に戻りたいということであれば、
安平エリアでは、流しのタクシーはなかなか見つかりませんので、
来るときに乗っていたタクシーに待っていてもらうか、
チャーターすることをお勧めします。
←88番バスがやってきました
←けっこう多くの人が乗ります
12時5分。
15分ほど待っていたら、先に88番線のバスがやってきたので、
そのまま乗ることにしました。
運賃は、乗るときに支払います。
もちろん現金でもOKですが、おつりが出ませんので、
台北でもおなじみの悠遊卡(悠遊カード)を使うことをお勧めします。
台南にはMRTがありませんが、コンビニなどでチャージすることができますよ。
←安億橋を渡ります
台湾のこういうのどかな風景が好き
バスに乗ったときは、
あまり何も考えずに、このまま台南中心部へ戻って
赤崁樓へ行くつもりだったのですが。
バスの中の次のバス停の表示で
88番バスは億載金城に停まることがわかり、
台南の4つの史跡に入ることができる古蹟漫遊券を持っていた私たちは、
せっかくだから億載金城も見てみよっか、という話になり。
急きょ、億載金城も見に行くことにしたのでした。
(古蹟漫遊券については、コチラをどうぞ)
←99番バスは億載金城のバス停には停まりません
億載金城へ行く際はご注意を
ちなみに、安平古堡のバス停から億載金城のバス停までは、
バスで10分ほど。
距離にして2kmほどです。
←レンタルサイクルもあります
安平古堡方面へ戻る方のバス停です
億載金城の隣には、億載公園という公園があって。
私たちは最初、入口を間違えて、
公園の方に入っていってしまいました。
ぶっちゃけ、何があるというわけでもないのですが、
ぜーんぜん人がいなくて
(というか、それくらい何もないんです。笑)
しかも、けっこう広い!
間違いに気づくまで、ちょっと時間がかかってしまいました。
でもって、木のトンネルがとても素敵だったので、
写真だけ撮って、バス停の方へと逆戻り。
入口は、レンタサイクルの置き場の近くの方にありました。
←入口
奥には写真でよく見る城門が
入場料は50元(約190円)ですが、
先述したように、私たちは古蹟漫遊券を買ってあったので、
チケットにはさみを入れてもらって中に入りました。
←中に入りました
←周りはお濠になっています
そ、それにしても…人がいない。
安平樹屋や安平古堡には、
それなりに観光名所にふさわしい人の数がいた。
なのに、この億載金城には
私たちの前に、唯一老夫婦が1組いただけで
ほとんど貸し切りに近い状態。
もぎりでもらった小冊子には、
安平樹屋や安平古堡と同じく「国定史跡」と書かれていて、
それなりに重要な史跡であることに違いないはずなのだけど…
安平樹屋や安平古堡からちょっと離れてて、
来るのがちょっと面倒だから??
てか、人気ない??
←城門とはね橋
←誰にもじゃまされず悠々撮れる記念写真
この城門のトンネルをくぐって中に入って
その理由の一端がわかった気がしました。
←城門をくぐると…
えっと……
何にもない???
ここは一体…!?
と思って、近くにあった説明書きを見ると。
どうやら、ここは城郭の真ん中で、
ここはかつて操練場、つまり軍事演習場だった場所。
1500人もの兵士たちが、ここで軍事訓練をしていたとのことなのですが…
なにせ、何もなくて唖然。
←億載金城の地図
億載金城はもともと、日本が台湾に侵攻してきた際、
水際で食い止めるため作られた防御のための要塞です。
入った瞬間は、ただ野原(軍事演習場ですけどね)があるだけのように思えましたが、
せっかくここまで来たので、ぐるっと一周してみることにしました。
←砲台が置かれています
これは小型砲です
←先ほどくぐってきた城門を
内側から見たところです
内側には「萬流砥柱」と書かれているそうです
←かつて兵舎と弾薬庫があったところだそうです
←上に上ってみました
←こちらにも砲台が
←扶壁と呼ばれる斜壁
この斜めの壁を利用して
下にあった弾薬を、上にある砲台まで運んだそうです
操練場の周りをぐるっと回るように
城門と真逆の場所まで歩いてきました。
←奥に城門が見えます
そして、この反対側へやってくると
この億載金城で、最大の、そして唯一の見どころが。
アームストロング砲です。
イギリス製のもので、
台湾で初めて導入されたアームストロング砲。
ここまでにあった小型砲とはさすがに大きさが違います。
←私が砲口の前に立っています
大きさがわかるかな
ちなみに、ここに置いてあるアームストロング砲はレプリカだそうです。
←アームストロング砲の説明
←アームストロング砲は現在3門置かれていますが
実際は5門あったそうです
億載金城の主な見どころは以上。
台南に来たのは初めてだったので
億載金城を見に来たこと自体は、後悔はしてないのですが、
確かに、これーーー!という見どころが少なくて、
観光客が少なかったのもちょっと納得。
ぐるっと一周回っても20分で見終わりました。
億載金城を出て、
乗ってきた台南中心部行きのバス停に向かうため
億載金城前を通る光州路を渡っていると、
不思議なオブジェと建物を発見。
←熊じゃなくて、猫が魚を掲げてる!?
←この建物は一体…
最初見た時は、レストランかホテルかな!?
と思ったのですが…
(後から調べたら、実際ここは以前レストランとして使われていた建物だそうです)
バス停で次にバスが来る時間を調べたら、
30分近くもあったので、
ちょっとのぞいてみることにしました。
この建物の名前は
虱目魚主題館。
虱目魚というのは、サバヒーという
台湾で獲れる魚です。
中でもここ台南はサバヒーの名産地として有名で、
屋台などでよく見かける、台湾ではおなじみの魚です。
←入口
←入口にも大きな木
ここもまた、観光客らしき人がまったく入ってなくて、
ちょっと恐る恐る入ってみました。
すると…
←天井にサバヒーが!
1階はお土産屋さんになっていて、
いたるところにサバヒーと猫のオブジェが!
←水槽に猫が!(笑)
さらにお手洗いがある部屋も…
←お手洗いの周りにも…
←上にも…
←このサバヒーは猫と仲良しね
←こっちの猫は食べちゃったらしい(笑)
壁一面にサバヒー
ちょっと話はそれますが、
安平樹屋にもお手洗いがありましたが、
こちらの方がキレイで安心して使うことができました。
(安平樹屋のお手洗いも使えないわけじゃないですが、
ちょっと使いづらかったです)
億載金城に立ち寄ることがあったら、覚えておくといいかもしれません。
で、ここのお土産屋さんがなかなか面白い。
虱目魚精 1瓶120元(約460円)
何かと思ったら、日本語訳を見ると、サバヒーエキスとありました。
そのままスープのようにして飲むようです。
買う勇気なかったけど、おいしいのかな。
こ、これは……!!
虱目魚冰棒 30元(約110円)
なんとサバヒーアイス!!
いやいや、これはさすがに…
と、思いましたが、
クチコミを見ると、中にはサバヒーフレークみたいなものが入っていて、
甘しょっぱい感じらしいです。
私は試す勇気がなかったですが、興味ある方はお試しを。
←サバヒー料理の冷凍食品いろいろ
←モチーフの猫ちゃんの置物も
←サバヒーチップスと海苔の試食も
サバヒーチップス、案外おいしかったです。
台湾には、肉紙という、肉を薄ーくしたチップスがあるのですが、
それのサバヒー版という感じで、
言うなれば、鰹節味の肉紙という感じ(わかりにくい??笑)
←私たちが行ったときはやってませんでしたが
サバヒー団子のスープやソーセージも売っているようです
1階には、ちょっとした食堂もあって、
ここで買ったものを食べたり、
サバヒー粥なども食べることができるようです。
ちなみに、2階にはサバヒーに関するさまざまな展示や説明がありました。
私たちはバスの時間が迫っていたので、さーっと見ただけだったのですが、
無料で入れるので、ちょっと立ち寄ってみてもいいかもしれません。
←バスも空いてました