4日目その② まさにフンだり蹴ったり!季節外れのミラーレイクへ(2015年9月27日)




    
11時半。

    ホテルのチェックアウトを終えた私たちは、

    お昼ご飯を食べに行くことに。




    正直、サンドイッチやピザなどのパン生地には

    少々飽きてはいたけれど、

    前日の夜にパスタを食べられて落ち着いていたことと、

    予算的にもお手頃であることもあって、

    前日のお昼にも食べた

    
カリービレッジのピザ・パティオで済ませることに。

    (前日に行ったピザ・パティオでの様子については、コチラをどうぞ)




         




    どんぴしゃランチタイムのピザ・パティオは前日以上に混雑。

    やっぱりピザは手軽で人気なんですね。




    とはいえ、

    日本のように、トマトソースだとか、チーズソースだとか、

    ましてや和風だの照り焼きチキンだのと、

    バリエーションが豊富なわけではなく。




    前日のピザと味を変えるとしたら、トッピングくらいなので、

    前日には選ばなかった
カナディアンベーコン、バナナペッパー、マッシュルームをトッピング。




    日本では見慣れないバナナペッパーですが、

    辛くはなく、パプリカほど大きくはない

    
黄色いピーマンのような感じの食べ物でした。




         




    
ピザはSサイズで8.35ドル(約1040円)。

    
トッピングは1つ0.9ドル(約110円)で

    合わせて
12.15ドル(約1520円)でした。




    ソースは、トマトソースで前日と同じですが、

    やはりトッピングが違うと、ちょっとだけ気分も変えられます。




    そして、私はピザのほかに…




          




    
ドリンク Sサイズ 2.1ドル(約260円)

    
フルーツカップ 2.5ドル(約310円)




    も注文。

    フルーツは口をサッパリさせるのにピッタリでした。




          




    ちなみに、ドリンクカップをよく見てみると…




          
←「みんなで写真撮ろうよ」

          
←「ベアボックスを閉めなくちゃ」

                                         
「大丈夫だよ。数分で済むから」

          
←「オーケー!はい、チーズ!」

                                          
ベアボックスの中からのぞく熊も…

                                          「チーズ!」




     アメリカらしい、ブラックジョークの効いた面白い漫画ですね。




     
ベアボックスというのは、

     人間が持つ食料などの匂いにつられて、熊がやってこないように

     熊が開けられず、匂いが外に漏れないように作られた

     
熊よけ用の保管ボックス




     上の青い文字は

     
「ヨセミテ内では、どこに食べ物を置いておけばいいか知ってますか?」

     とあります。




     私たちは使いませんでしたが、

     キャンパーたちにとっては、そこにちゃんと入れておくことが

     リアルに熊が出るヨセミテでは、命を守るうえで大切なことなんですね。









     さて。

     ピザを食べ終えて。




     問題は、オプショナルツアーのバスが迎えに来るまで

     ヨセミテでの残り時間をどうやって過ごすか。
   


     
    正直言うと。

    2015年9月下旬に旅したこの時期は、
少々失敗でした。




    もちろん、旅したこと自体は、とても楽しかったし、

    初めて来て、壮大な自然に癒された。




    だけど、私たちにとって2つ予定外だったことがありました。




    1つは、旅行する直前にわかったのだけれど、

    楽しみにしていた
マリポサグローブの世界最大と言われるジャイアントセコイアが

    自然保護の修復のため閉鎖されていたこと。

    (2017年春まで再開予定)




    その代わりに行ける場所を探したけれど、

    マリポサほど大きくなくても、やはりセコイアが群生しているという

    
トゥオルミグローブへも、

    
9月下旬には、バスがもう運行していなくて

    車を持たない私たちは断念。




    
ヨセミテバレーの外へ出るバスは

    
9月下旬にはほとんどの路線が運行しなくなっていたのです




    そして、もう一つ。

    これはヨセミテに来てからわかったのだけれど、

    9月下旬のヨセミテは、

    
滝という滝の水が枯れ

    
湖も川も、ほとんど水をたたえていないこと。




    つまり、
9月下旬は、もうオフシーズンだということに、

    私たちは気づいていなかったのです。




    ヨセミテに来てから、この2日間で

    この時期に見られる主だった場所は、ほとんど見てしまっていました。




    そこで、季節外れであることは重々承知してはいたけれど、

    まだ見に行っていない、

    
ミラーレイクトレイルに行ってみることにしたのでした。









          
←ミラーレイクへは17番のバス停から!




    
13時40分。

    
ミラーレイクトレイル、スタート!




          ←ミラーレイクトレイルへ

          ←マウンテン・ライオン・ハビタットのイラスト

                                                    住んでるのかなぁ~




    道は、ここで右と左に分かれていて、

    どちらからでも、ミラーレイクにたどり着けるようでした。




    前日に、中級者コースのミストトレイルを終えて

    少し自信がついた私たちは、

    あえて、左の舗装された道ではなく、
右の山道を歩いてみることに。




    これが
大失敗だったと気づくのは、

    この後、歩き始めてしばらくしてからのこと。

    今回の旅で最後のトレイル。

    私は意気揚々と歩き始めたのでした。
    



           
←行きますよー




    山道とは言っても、

    写真でもわかるように、平坦な道だな

    と思ってたんですよ。




          
←木の背が高い!




    ところが山道に入ってくると…

    道のあちこちに、
動物の落とし物が!!

    (写真は自粛)




    しかも、

    最初は、
ポロ、ポロって感じだったのに、

    だんだん増えてきて、

    
ボロン、ボロンと道端に落ち始め…

    だんだん
ドカン、ドカンとでかいのが道いっぱいに落ち始めた。




    いやああ~。

    最初はよけながら歩いていたけれど、

    よける場所さえない。




    しかも、当然
クサイ




    なんなのーーーー!!




    私があまりにブツクサうるさく言うせいか

    相棒もだんだん不機嫌になってきて、

    なんとなく険悪なムードに。




         
←ミラーレイクまでは

                                                   たいした距離じゃないんですが

                                                   フンだらけの道はきつかった!


         
←キレイな道はこんな感じ

         
←川の水もほとんど枯れちゃってるし…




    川は、ほとんど川と呼べないほどしか水が流れておらず、

    何の動物のものかもわからないフンは増えていく一方で、

    テンションがどんどん下がっていく。




    なんで、こんな道選んじゃったかなー。




         
←だんだんこんな道になってきました




    そんなこんなで、テンションだだ下がりの中、

    分かれ道から歩くこと
約30分




         




     こんな岩が見えてきた。




     この岩、写真では、それほど大きく見えないですが…




        
←岩の前に立つとこんな感じ




    私の身長は170センチ。

    そこでちょうど岩の色が変わっています。




    そう。

    ココこそ、まさにミラーレイクのある場所。

    
岩の色は水位なんですね。




        
←岩の前から撮った写真




    見事に
水1滴たりと、残っていません。




    マージーかーーーーー!!!




    もちろん、水がないことは覚悟していたけれど、

    ここまでとは思わなかった。




    
ミラーレイクというのは、

    山々を水面に映し出す、まさに鏡のような湖。

    せめて、ほんの少しくらいは水が残っていて、

    ほんの少しでも気分が味わえるのではないかと

    ちょっとだけ希望をもって、フンだらけの道を乗り越えてきたけれど

    完全に干上がって、
湖の底が見える状況だったのだ。




          
←真横にハーフドームが




    見上げれば、切り立った
ハーフドームが真横に見えて、

    きっと、ミラーレイクが出現する季節には、

    このハーフドームを美しく映し出すのだろう。




    ここまで来て、それがまったく見られないなんて

    切なすぎる~~~




        
←ミラーレイクの説明書き

        
←仕方ないので、ハーフドームと記念写真~









    
14時10分すぎ。




         
←帰りはもう1本のルートで




    ミラーレイクが見られないことは、覚悟はしていたものの、

    思っていた以上に何もなく、

    がっかり感を隠せないまま、戻ることに。




    もちろん、帰りはフン道ではなく、

    もう1本の道を通る。

    こちらはトレイルというよりは、

    
普通に舗装された道でした。




          
←途中には、こんな木があったよ

          ←ハーフドームに連なる山々を左手に見ながら

          


    帰り道は、快適そのもの。

    
なんで変なやる気を起こさず、最初からこの道を選ばなかったのかと思ってしまいました。




         
←ミラーレイクは、自然のダムとしての

                                                   役割も担ってるんですね

         ←ホントだったら、こんなに大きい湖だったんだね

         
←並木の美しさが素晴らしいです




    そうして、もと来た分かれ道近くまで戻ってくると…




           
←橋が見えてきました

           ←テナヤクリーク橋




    そして、この
テナヤクリーク橋から見えた景色が…




          





    ヨセミテは、もう秋の気配。

    もし、次にヨセミテに来られる機会があったら、

    ぜひとも夏の始まりの季節に来てみたいなぁ~~。




    ちなみに。

    帰りにシャトルバスに乗って、ホテルに戻る途中。

    
馬場が見えた。




    
!!!!




    おもわず相棒と顔を見合わせる。

    そうか!

    
乗馬コースだったんだ!!




    そう。

    私たちが通った道は、

    乗馬のオプショナルツアーコースだったんですね。




    そりゃ、フンも落ちてるわけだよ。

    これでウンが付くといいんだけど。