1日目その③ 元祖湖水参鶏湯のクリーミー参鶏湯に感動(2022年9月14日)




    
20時30分。




        
←大林駅

        




    私は
地下鉄7号線新豊(シンプン)という駅にいました。

    最初、地図を見て、永登浦駅から歩くつもりだったのですが

    行きがてら改めて調べてみると

    永登浦の隣駅、新道林駅からバスということが書かれていて

    急遽、大林駅で乗り換えて

    よりお店に近い
新豊駅で降りることにしました。




    ソウルに来るのは、今回が8回目ですが、

    新豊駅に来たのは初めてです。




        
←4番出口に出ました




    時間的に当たり前なのですが、外は真っ暗。

    知らない駅に突然降りて

    いきなり後悔が襲ってきました。




    お友達と2人でいれば、そこまで心配しなかったかもしれませんが

    1人だった上に

    コロナ禍で様子も変わっているだろうに

    東京にいるときと同じような感覚で

    何も考えずに夜に知らない場所に来て

    不安になってしまったのです。




    なので、駅からお店へは

    地図を見ながら写真も撮らずに一心不乱に向かいました。




    すると…




        
←慌てていたのでぶれました…




    こんなブレブレの写真を敢えて載せたのは

    2022年9月現在、この辺りは地下鉄の工事をしていて、

    スポーツセンターがあることはあったのですが、

    すでに電気を消して入口以外は真っ暗で

    街灯以外、暗く寂しい道の中に

    突然、こんな明るいお店が出てきて、本当にうれしかったんです。




    日本に帰ってから調べてみると、

    日本語では検索しても出てこなかったのですが、

    
ヤンコパウソルロンタン

    というお店で、なんと
24時間営業でした。




    写真を見ると、なかなかおいしそうなソルロンタンで

    マンドゥもおいしそう。

    今度、朝ごはんにココに来るのもいいなと思いました。




    この
ヤンコパウソルロンタンを通り過ぎて

    ほんの
1分




        

        




    
ホスサムゲタンと書かれたハングルが見えてきました。




    今回の目的のお店は、

    
元祖湖水参鶏湯(ウォンジョ ホス サムゲタン)です。




    ということで、お店をのぞいて見ると…




        





    あ、あれ??

    お客さんもだけど、店員さんもいない。




    恐る恐る声をかけてみましたが

    誰も出てきません。




    もしや、お客さんがいなくて

    いつもより早く閉めてしまったとか??




    不安になって外に出て

    周りをきょろきょろすると…




        
←もう一つ入口が




    
建物の脇をちょっと奥に入ったところ

    もう一つ、
大きい入口がありました。




    ほ。

    まだやってそう!

    よかった~~









        





    中をのぞくと

    男性が1人と、店員さんらしき女性が3人ほど

    とても暇そうにテレビを見ていて、

    私の姿を見ると、

    この時間にお客さん来た!??って感じで

    明らかに驚き、

    さらに、私が日本人と分かると、さらに驚いた様子でした。




    が、とりあえずテーブルに案内してもらえました。

    時刻はすでに
20時40分を回っていて、

    この時間に、もう閉めましたって言われたら、

    なかなかショックでしたが、助かりました。




        




    
参鶏湯 1万7000ウォン(約1870円)




    参鶏湯って、1000円あまりで食べられるくらいの感覚だったけど

    
今って、こんなにするの??

    と、ちょっと衝撃でした。




    
メニューは参鶏湯の一択です。

    下に書いてあるのは持ち帰り用。

    右に書いてあるのは、お酒などのドリンク。




    言葉が話せなくても、

    自動的に参鶏湯が出てきます。




    が、お店の男性が

    私に韓国語が話せるか聞いてきました。




    私はコロナ禍に入って、韓国語の勉強を始めたので

    
「ちょっとだけ」と韓国語で答えました。




    すると、韓国語で

    
「9時半に閉まります」と言って、

    
「ナインオクロック、ラストオーダー、OK?」

    英語を交えて教えてくれました。




    
9時ラストオーダーで、

    
9時半にお店が閉まることは分かっていたので

    
「ネー、ケンチャナヨ(大丈夫です)と答えると、

    心配そうにしていた男性が、

    ようやく笑顔になりました。




    そうだよね。

    昼ならまだしも、そして、コロナ前ならまだしも、

    コロナ禍でただでさえ日本人が減ってる中

    お客さんが誰もいない、

    ラストオーダーギリギリの時間に

    突然、日本人の女性が1人でやってきたら、

    そちらはそちらでビビるよね。




    そして、5分と待たずに…




        
←めちゃグツグツしてます




    うわあ。

    これがね、食べたかったんです。




    実は、前回2019年にソウルに来た時から

    この
クリーミー参鶏湯が食べてみたくて。

    当時は、まさかコロナ禍になって

    世界がこんなことになるとは

    予想だにしていなかったので

    スケジュール的に来られなかったけれど

    
またすぐ、ソウルに来た時に行けばいいや

    くらいの軽い気持ちだったんです。




    
3年越しに来られたよ~(執念。笑)




        




    想像はしていましたが

    本当にスープが白くてクリーミーなー感じ。

    駅を降りたときは、かなりビビったけど、

    お店の方も日本語は話せないながら親切だし、

    
来てよかった~~

    となりました。




         ←いろいろ付いてきます

         




    通常、韓国の食堂では

    パンチャンと呼ばれるおかずが

    たくさん付いてくるイメージがありますが、

    こちらでは、
コチュジャン、青唐辛子、きゅうり、カクテキ

    そして
ニンニクと、

    写真を撮った後で気づいたのですが、

    ニンニクの下に
がありました。




        




    というわけで、さっそくいただきます。




        
←本当にクリームみたいなスープです

        
←中に大きな鶏肉がいて

                                     もち米などが入っているのが見えます


        

        
←中に大きな栗が入っていました




    見た目だけでもテンションも期待も上がります。




    ところが。

    最初に一口いただいた時の感想は、




    
あ、あれ??

    
思ったより味が薄いかも??

    という感じでした。




    見た目の印象に引っ張られて、

    もっと、いわゆるクリームシチューに近い味を

    想像してしまっていたのです。




    そこで




        




    鶏肉に
コチュジャン、ニンニク、そして少量をかけて

    食べてみると…




    ちょ!

    
めちゃくちゃ美味しいんですけどーーー




    特にコチュジャンが絶妙な甘みと辛みで

    コチュジャンだけ買って帰りたいくらいで

    
お持ち帰り用にコチュジャンが売られているのも納得。

    (
コチュジャン 大7000ウォン 小4000ウォン




        




    塩もしょっぱすぎず、味わいのある塩で

    鶏肉を引き立ててくれます。




     辛い物が苦手なので

     青唐辛子には手を付けなかったのですが

     日本に帰ってから口コミなどを読んだら

     
辛くないそうで、

     ちょっとかじってみれば良かったなと

     後で思いました。




     おいしくて、お腹がすいていたこともあって

     あっという間に完食。





     
21時10分。

     お店に入って30分もたたず、お会計をお願いしたら、

     男性が、
もっとゆっくりしていいんだよ

     と韓国語で伝えてくれましたが

     特に慌てたわけでもなく、本当に美味しくて完食してしまったし

     あまり夜遅くなりたくなかったので、

     早々に退散することに。




     テーブル会計ではなく、

     
出口でお会計でした。




        

        
←よく見たら

                                              野菜はセルフって書かれてました

                                              私は1人でよく分かってなかったから

                                              親切で店員さんが

                                              持ってきてくれたのかもしれません

        


     帰り際、
「とてもおいしかったです」

     と韓国語で伝えると、

     店員さんもすごくうれしそうに
「コマウォヨ(ありがとう)

     と言ってくれて、

     こちらもホッコリしました。




     こうしたコミュニケーションが取れたのも、

     閉店間際の時間ならではかもしれません。

     でも次回は、昼間の明るい時間に食べに来て、

     コチュジャンを買って帰りたいです。









        




    帰りは
ポラメ駅で乗り換え。

    これまた初めて利用する駅です。




    少々不便な場所にありますが、

    ちょっと変わった美味しいものを食べたいとき、

    足を延ばすにはもってこいのお店だと思いました。




        




    
22時半

    宿泊する
ニュー国際ホテルに帰着。




    コンビニで買った
バナナウユ(バナナ牛乳)で

    ほっと一息。

    翌日はPCR検査に行かなくてはいけません。




    何年も海外旅行に行き続けてきたけれど、


    コロナ禍の旅行は、やっぱり今までとは違う緊張感があります。


    PCR検査も無事に済みますように。