1日目その④ 景福宮で守門将交代式に出くわす(2008年11月7日)




        
←この時期、いちょうの葉が

                                       だいぶ色づいてきていました





    
14時40分。

    
参鶏湯屋「土俗村(トソッチョン)」

    お昼ごはんを食べ終えた私たちは、

    お店のすぐ近くにある、ソウルの古宮の一つ、

    
景福宮(キョンボックン)を見に行くことに。




    景福宮は、
1395年に建てられた、古宮の一つで

    
李氏王朝の正宮だったところです。





    



    
景福宮のいわゆる正門にあたる光化門目指して

    ひた歩く。




    うひゃー。

    門までけっこう距離があるなー。




    と、思いながらも外壁沿いを歩くこと
約7、8分

    徐々に徐々にイヤな予感が高まってきます。

    だってね、だってね…。




        




    
どう見ても門が工事中なのよーーーーーー!!!!

    ええええ!そんなぁ。




    ぶっちゃけた話。

    ソウル4回目となる私としては、

    別に
どーしても景福宮が見たい!!

    というわけではなかったけれど。

    いざ入れないとなると、無駄足を踏んだというガッカリ感が

    なんとも言えず、悔しい。




       
←狛犬と工事中の光化門




   仕方なく、次の目的地へと移動するために、
   
   
地下鉄3号線、景福宮駅へと戻ることに。




   観光計画の出鼻をくじかれた上、

   ムダに長い距離を歩いたことで、

   とぼとぼ歩く私に、

   パートナーのわっきさんが声をかけてきました。




   
「かずちん、あれ、もしかして……!!!」




   わっきさんが指差す方を見てみると…




        




   
ま、ま、まさか~~!?




   
「あそこから中に入れるんじゃない!?行ってみようよ!」




   道路を渡り、恐る恐る中に入ってみる。

   すると、いかにも道に迷った風な私たちを見つけた男性が、

   近づいてきました。




   
「キョンボックン????」

   
「ココはキョンボックン、デスヨー!!」




   ほっ。

   どうやら男性は、日本語が話せるようでした。 




   
「ココからキョンボックンに入れるんですか?」

   「イケマスヨー

  
ココをまっすぐ行って、ギミーーーーー!!」




    
ギミ~~~???

    一瞬何かの韓国語が混じったのかと思い、

    きょとんとする私より先に、

    わっきさんが意味を理解しました。




    
「ミギ!

    
ギミじゃなくてミギ、右ね。




    な~る~。ミギ!

    男性が、
「ミギ!」と笑顔で訂正。

    いいキャラだなぁ~。









        
←男性に道を教えてもらったところ




    ちなみに。

    ソウルの帰国後、私たちが入ったこの門って、

    どこの門だったんだろうと思い、調べてみたら。

    西門にあたる、迎秋門、ではなく。

    その手前にある名もなき小さな門でした。




    
景福宮、広すぎー!




    そして、もう一つちなみに、地下鉄で景福宮に行く場合、

    
景福宮駅の5番出口が、景福宮に直結しています

    ココから出れば、迷う心配はないので、安心です。




        
←門を入ったところ

        




    とりあえず、私たちはオジサンに教えられた通り、

    
まっすぐ行って、ギミー

    じゃなかった、

    
ミギに進んでみると。




        
←かなーり小さいですが、人です(笑)




   遠くから何か掛け声と太鼓の音が聞こえてきました。

   何をやってるのかしら。

   と、思って近づいてみると……。



   
        
←中央大門にあたる興礼門

        

        
←太鼓を叩く人

        
←旗手のみなさん




   ほお~。

   カッコイイ。

   どうやら守門将の交代儀式をやっているようでした。




        




   近づいて、よくよく見ていると。

   韓国語の説明の後に、英語、そして日本語の解説が流れていて。

   本格的な交代式というよりは、

   
観光客向けのパフォーマンスという感じではあるけれど。

   韓国の時代劇ドラマ「チャングムの誓い」好きとしては、

   十分雰囲気は味わえました。




   何も知らずに、たまたまこの時間に来ただけだけど、

   見られて、ラッキー(笑)




   ちなみに、これまた帰国後調べてみたら。

   2008年11月現在、

   
10時、13時、15時とやっているということでした。




        
←興礼門の守門将




   
興礼門をくぐり、中に入ってみます。




        
←勤政門

                                       後ろには白岳山が見えます




    はあ。広いですねえ。

    それに、寒くなってきました。




        
←勤政門の手前にある

                                       永済橋の欄干にいた

                                       ヘテ(日本で言う狛犬!?)

                                       善悪が見分けられるという

                                       想像上の動物なんですって。


        
←とても立派な勤政門

        




    さらに、この
勤政門をくぐると…




        
←勤正殿

        

        




    朝礼や国賓を迎える行事などが行なわれていた

    
勤正殿

    これまた大きい!




        

        

        
←勤正殿の屋根部分

        




    
勤正殿の中には、

    玉座をはじめ、さまざまな装飾品が置かれ、

    さらに、独特の屋根の美しさを堪能することができます。




        
←奥にある玉

        

        
←香炉

        

        




    この
勤正殿まで見たところで、

    勤正殿の立派さと、日本の神社の配置と似ていたことから、

    てっきりココが本殿で、景福宮はココまでだと勘違いしてしまった私たち。

    最初の興礼門まで戻ってきてハタと気づきました。




    もしかしてさぁ。私たちが見たところって、

    
ホントにホント、ただの入口なんじゃない!???




    よくよく地図を見ると、

    勤正殿のその後ろに、

    私たちが
勤正殿に至るまでのおよそ3倍の広さの敷地

    
数多くの建物&池などがあるではないですか。




    ………。

    
ま、いっかぁぁぁぁぁ~~~~。




    寒かったのと、あまりの広さに

    気持ちが萎えてしまい、

    ココであっさり
景福宮の見学は妥協することに(笑)




    以前、昌徳宮(チャンドックン)を見に行った時も思ったけど、

    ソウルの古宮を見学するのは、

    やっぱり、それなりに根性と建築物への興味が必要だなぁ。

    うーん。




        

        

        
←地下鉄景福宮駅5番出口の看板

                                       後姿は、あまりの寒さに

                                       マフラーを“マチコ巻き”にして歩く

                                       わっきさん(笑)


        
←地下鉄入口