1日目その② 金浦空港から伝統韓屋のほっこり旅館「楽古斎」へ(2008年11月7日)




   
11時25分。

   
金浦空港からソウル中心部に出るべく、
地下鉄に乗ることに。




        
←地下鉄の乗り場へは

                                       こういう表示があって、わかりやすい


        
←ぶれちゃいましたが…

                                       空港から地下鉄への長~~い動く歩道





    
金浦空港からソウル市中へは

    
地下鉄5号線が通っていて、

    1本で行けるからすごく楽チン。




    で。

    とりあえず、乗る前に………




        
←地下鉄の改札横にあるコンビニ




    このコンビニで買うものが。




    と言っても。

    この数年で爆発的に普及したソレ。

    4年ぶりのソウルとなる私は初購入ということで

    ココで“ソレ”をゲットできるのかどうかわからず

    おそるおそる、超~~カタコトの韓国語で店員さんに聞いてみます。




    
「ティーマネーカード ジュセヨ~~~!??」




    なんか半疑問系の変てこりんな発音だったにもかかわらず(笑)

    お店の男性が、すぐにソレとわかって出してくれました。




        
←T-Moneyカード




    この
T-moneyカード

    東京で言うところのSuica、関西で言うところのIcocaと言えば

    ピンと来るでしょうか。




    このカードにいくらかチャージをしておけば

    地下鉄に乗るたび、いちいち切符を買わずに、

    カードをかざすだけで自動改札を通り抜けられるのです。




    このカードは
3000ウォン(約225円)

    チャージ金額とは別にカード代がかかるけど、

    韓国語がちんぷんかんぷんの上、

    すっかりこのT-moneyカードが定着していて、

    自動券売機が廃れ気味のソウルでは、

    わずか3日間の滞在とはいえ、大活躍でした。




        
←普通はこの自動販売機で

                                カードにチャージができるのだけど…


        
←自販機が壊れていたので

                                       窓口でチャージをお願いしました










    とにもかくにもハングルがよくわからない私たち。

    おまけに私はド近眼、相棒のわっきさんは老眼とあって。

    字がよく読めないまま、適当に自動改札を通り抜けたら……




   
「○×※%*△π#&……!?????」

   突然、向かいの改札にいた駅員さんが、

   私たちに向かって叫んできて




   
「????」

   
ふえーーーーん。韓国語さっぱりわかりましぇ~~~ん。




   でも、ナンなんでしょうね。

   韓国語はさっぱりわからないはずなのに、

   なんとなく
「どこへ行くんだ?」と聞いてるって

   わかるものなんですよねー。




   
「アング(安国)!」

   と言うと、

   
「あ~~!アングゥ!アングゥ!」

   と、駅員さんが納得した表情で私たちを手招きしてくれて




   どうやら、私たちが入った改札は、降車専用出口で、

   日本人の娘2人がわからずウロウロしていたのを

   心配してくれていたみたいでした(笑)

   というか、
出口専用改札なのに、なんで入れるんだ!?

   って話もありつつ。




   「コッチコッチ!」

   駅員さんの必死のカタコト日本語がなんだかうれしい。




   今回は、旅行会社が迎えにきてくれるツアーじゃないから、

   こういうのって大変だけど、

   こういう小さいハプニングや親切に触れることが

   旅の醍醐味だと思うんですよね。




        ←地下鉄内

                                       車内アナウンスもあって

                                       韓国語という以外は日本にいるみたい









    
12時40分

    金浦空港駅から地下鉄
5号線に乗って、ちょうど1時間

    
鐘路3街(ジョンノ サンガ)駅で、

   
3号線に乗り換えて隣駅、

    
安国(アング)駅に到着。




        ←安国駅2番出口




    私たちが泊まる
旅館「楽古斎(ラッコジェ)」は、

    この
安国駅から歩いて10分弱のところにあります。




    上の写真の、地下鉄入口を背にして、

    
まっすぐ行けば、宿「楽古斎」、

    
右に行けば、昌徳宮(チャンドックン)

    
左に行けば、景福宮(キョンボックン)

    
左斜め後ろに行けば、仁寺洞(インサドン)という

    観光に絶好のロケーションです。




        
←安国駅2番出口を出て

                                       すぐの景色





   楽古斎へは、この道をまっすぐ。




        
←左手に憲法裁判所が見えてきました

        ←前方に小学校が見えたら、もうすぐ





    
旅館「楽古斎」へは、慣れれば非常に簡単。

    この小学校を過ぎた頃に見えてくる目印を右に曲がれば…




        
←目印の「名人博物館」

                               楽古斎のHPの地図では

                               なぜか「明人」となっているので注意。

                               ここを右に曲がる


        
←いきなり裏道っぽい雰囲気に

                                       びびってはいけない。

                                       ズンズン行こう!





    この道なりに進んで、ほんの1分!




    
キ~~~タ~~~~!!!!




        
←旅館「楽古斎」入口

        




    なんとも趣のある佇まい。

    ドアは内側からカギがかかっているので、

    インターホンで名前を告げ、開けてもらいます。




    
「アニョハセヨーーー」




   もんぺ姿のかわいらしいアジュマが迎えに出てくれました。

   それにしても……。

   
なんてステキな宿なのかしら………!!!!!!!!




        
←玄関を上がって

                                       中庭を見たところ

                                       私たちが泊まった部屋は、

                                       この左手にある部屋


        
←私たちが泊まった部屋。

                                       オンドルの上に、すでに布団が2組

                                       敷かれていました。


        

        
←真ん中は、なんとバスルームへのドア

                                       一番奥はクローゼット


        




   
気温12℃と、けっこう寒いはずなのに、

   足下のオンドルからじんわり暖かさが体に広がります。

   布団もほんのり暖かい。




   そして、気になる部屋の設備はというと…




        
←タオルや歯ブラシ、石鹸もしっかりあります

                                       薄手のバスローブも


        

        
←冷蔵庫と加湿器、

                               お茶を飲むための湯沸し用ティファールまで!


        
←トイレはごく普通。

        
←トイレの向かいにつけられたシャワー

                               バスタブはないけれど、しっかりお湯が出るし、

                               シャワーヘッドも固定式じゃないので使いやすい


                               
ただ、屋根がめちゃ低いので、

                               身長180cmを超える人は、頭をぶつけないように注意が必要かも


        

        
←コンセントはCタイプ

                                       充電などする人は要注意





   こういうと本当に失礼だと思うけれど、

   古い家屋の旅館だというので、

   てっきりアメニティはおろか、タオルなどもないだろうと思っていたら。

   しっかりキレイな設備が整っていました。




   あえて言うなら、

   
セイフティボックスがないことと、

   
ドライヤーがないのが、ちょっと不便なくらいかなぁ。




   それにしても………。

   どこを写真に撮っても絵になる。

   特に中庭は、本当にキレイ。




         ←中庭の奥にも部屋が

         

         

         

         

         




   中庭にある立派な松の木を

   
の字で囲むように建てられた、伝統韓屋の家屋。




   けして広くて豪奢な宿ではないけれど、

   優しい木の温もりと、オンドルの足下の温かみが

   じんわり体と心に染み渡ります。




        
←いわゆるウェルカムドリンク




   あまりにうれしくって、

   興奮しながら写真を撮りまくっていると、

   イモがお茶とお菓子を持ってきてくれました。




        
←冷たい五味子茶(オミジャチャ)

        
←ちょっともっちり、でもふんわり

                                       ほんのり甘い伝統菓子


        




   ゴクゴク、ぷはーーーー。

   
やばーーーー。

   
ウマーーーーー。




   時計を見たら、もう
13時すぎ

   とってもアットホームで、まるで田舎のおじいちゃんチに遊びに来たような。

   そんな心地よさに、すっかり足に根が生えてしまいました。




   
そろそろお昼に出かけますか!




   おもわず出るのがもったいないような気にさせられる。

   リゾートホテルでもないのに、そこにステイすることが心地いい。

   楽古斎は、そんな不思議な宿です。