2日目その⑨ ルーブル美術館②「モナ・リザ」と再会(2019年10月24日)




    
15時半。

    
ルーブル美術館に入って

    もろもろ準備を整えた私たちは、

    まず、最上階の
2階に上がるべく

    
リシュリュー翼から見学することにしました。




        
←入口入ってすぐのエスカレーターで上がります

        
←エスカレーターで上がってきたところ

        




    が。

    
2階に上がったところで、

    方向音痴2人は、いきなり迷子になるハメに!




    最初の目的だった

    
フェルメール「レースを編む女」「天文学者」

    あると思っていた部屋に見当たらなかったのです。




    そこで、そもそも地図を見ることに自信のない私たちは、

    場所を間違えたかと勘違いしてしまったのです。




    しかも。

    私たちが借りていたルーブル美術館の
オーディオガイドは、

    自分たちがいる部屋がどこか、地図で指し示してくれるという

    一見、非常に便利な機能付きなのですが。




    その
GPSが微妙に不正確で。

    最初、その地図を見ながらウロウロ探していたのですが、

    自分たちが実際にいる場所と、

    GPSが指し示す場所が微妙に違うことに気づかず

    余計にわけがわからなくなる事態に。




    フェルメールは非常に人気で

    世界各国に貸し出すことも多々あるので、

    見つからなかった時点で早めにあきらめればよかったものを、

    
せっかく来たのだからフェルメールが見たいと思い、

    ウロウロ探して、余計な時間を使ってしまって

    のちのちの見学に響いてしまいました。

    とほほ。




    というわけで、

    
2階リシュリュー翼でまず最初に見つけた作品は…




        




    
「ガブリエル・デストレとその妹」

    こちらは作者不詳です。




    右側(乳首をつままれている女性)は、

    フランス王・アンリ4世の寵妃、ガブリエル・デストレと考えられていて、

    左側の女性は、その妹と考えられています。




    乳首をつまんでいる絵に

    一瞬、ドキッととしていまいますが、

    これは、ガブリエル・デストレがアンリ4世の子供を

    身ごもったことを意味していて、

    後ろには、侍女が赤ちゃんの服を縫う姿が描かれています。









    残念ながらフェルメールは結局見つからず、

    そのまま同じ
2階シュリー翼へと移動。




        
←窓からピラミッドが見えました




    
シュリー翼へと移動すると

    まず見つけたのがこちら。




        




    
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

    
「大工聖ヨセフ」




    左の男性は、言うまでもなく聖ヨセフ。

    右側のろうそくを手にしている少年が

    イエス・キリストです。


 

    そして、この作品のすぐ近くにあるのが




        




    同じく
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

    
「ダイヤのエースを持ついかさま師」です。




    左側の3人が、悪い顔してますねぇ(笑)

    右側のおぼっちゃん風の男性を

    3人で共謀してだまそうとしている

    そんな一瞬を捉えた作品です。




        




    
ドミニク・アングル

    
「トルコ風呂」




    同じシュリー翼にありますが、

    ドゥノン翼に近いところにあります。




    後程見に行くアングルの代表作

    
「グランド・オダリスク」に代表される

    アングルが描く裸婦の

    このもっちり感が、

    なんとも言えず好きなんですよねぇ。









    フェルメールがなかったことや、

    ほかにも見たいものがたくさんあったこともあって、

    足早に2階の見学を済ませ、

    
1階へと下りることに。




        

        
←離れて撮ったら

                                     顔が真っ暗になってしまったので…


        
←近づいて撮り直しました




    階段で
1階に下りると。




        




    はい、例によって
ここはドコ!?状態です。




    ここはまだ
シュリー翼

    古代ギリシア・ローマ美術のエリアの抜けて

    ルーブル美術館のハイライト、

    
ドゥノン翼へと向かいます。




        
←こういう風に書いてくれると

                                              方向音痴的には非常にありがたい


        




    
1階ドゥノン翼へと移動すると…




        
←この階段の先には…

        

 


    来ました!

    
サモトラケのニケです。




    先ほどまでいた

    リシュリュー翼とドゥノン翼の2階とは

    比べ物にならない見学者の数です。




        

        




    あまりの人だかりに臆して

    私としたことが、

    正面から像をしっかり撮影するのを忘れてしまいました。



    
        


        
 
        

        




    
サモトラケのニケを見たら

    いよいよ、
ドゥノン翼へと入っていきます。




        
←矢印に従って進みます

        




   向かう途中、ものすごくなにげなく

   
ボッティチェリのフレスコ画が置かれていました。

   
「学芸たちの集いに導かれる青年」




    作品を守るため、あえて照明が暗くされているそうです。




        
←天井

        

        

        

        




    いよいよめちゃくちゃ久しぶりに

    
「モナ・リザ」とのご対面。

    なんだかドキドキしちゃいます。




        

        




    わああ~

    予想はしていたけれど、スゴイ!!




    その昔、見に来たときは、

    「モナ・リザ」の前に座り込んで写生している

    学生とかがいたけれど、

    こんなに並んだりしていなかった。




    
まるでアトラクションのような大行列!!




    もちろん、私たちも並びます。




        
←モナ・リザ、小さく見えるー




    行列は、けっこう並んでいるように見えるのですが、

    何枚か写真を撮ったら

    ものの数分もしないうちに

    係の人に動くように言われるので、

    私たちの時で、大体
10分ちょっとくらいの待ち時間でした。




    逆に言えば、写真を納得いくまで何枚も撮りたいと言う人は、

    2回並ぶくらいの覚悟と時間が必要かもしれません。




    そして、いよいよ…!




        
←引くとモナ・リザが小さいし…

        
←寄ると私にピントが合っちゃうし…

                                     モナ・リザが~

        ←少しマシになったかな

        
←遠く見えますが、これでも最前列で撮ってます

        


    最前列までたどり着いても、

    モナ・リザまでの距離が少し離れているので、

    わずかな時間の中で、うまく写真を撮るのがなかなか難しい




        
←時間がなくて

                                     ちょっと斜めからの撮影になってしまいました


        

        




    欲を言えば、写真を撮る+もう少し眺める時間が欲しかったけど、

    後ろで待っている人たちがいるし、

    仕方ないですね。




    名残惜しいですが、

    ほかにもどうしても見たい作品が残っていたので、

    進むことにしました。









    そして、「モナ・リザ」のすぐ近くにある

    私がどうしても見たかった

    もう一つの作品がこちら。




        
←大きすぎて入りきらない…!

        




    
ダヴィッド

    
「ナポレオンの戴冠式」です。




    私は93年に初めてパリに来たとき、

    この作品を見て、本当に感銘を受けて。




    大好きな作品になったのですが、

    その後、もう一度ルーブルに行ったとき、

    残念ながら貸し出されていて、見ることができず




    なんと、
26年ぶりのご対面~~~




    ううう。

    感動だよー。




        
←一緒に写真撮れて、うれしー

        

        
←美しい~




    そして、この
「ナポレオンの戴冠式」の先にあるのが…




        




    先に見た
「トルコ風呂」のときにもご紹介した

    
ドミニク・アングル

    
「グランド・オダリスク」です。




    この作品については、

    背中が長すぎる、脚のひねり方に無理がある、

    首はこんなに後ろに回らないなど

    デッサン的に評論家からツッコまれまくりだったりしますが、

    私は、シロートなので、

    ごく単純に、肌の質感やなまめかしい視線、カーテンのひだ

    1つ1つが美しくて好きなんです。




        
←もちろん一緒に撮るよー




    さらに奥へと進みます。




        
←まさに美の殿堂

        
←テオドール・ジェリコー

                                              「メデューズ号の筏」

                                              大きくて迫力のある絵画です





    そして、もう一つ。

    この部屋に重要な絵画が…




        




    
ドラクロワ

    
「民衆を導く自由の女神」です。




    こちらを見たのも本当に久しぶりで嬉しかったです。




        

        




    で。

    さらに、ぐるっとまわって

    
ラファエロの絵画を見に行こうとしたのですが。




    なぜか先が行き止まりになっていて、

    進めなくなっていて。




    あれあれ!?

    と、思って別ルートで行こうと思ったのだけれど、

    やはりすでに入れないようになっていて。




    もしかして改修とかしてるのかな。




    と思ったのですが、

    それが大きな勘違いだったと気づくのは、

    この後のこと。




    このとき時刻は
17時40分

    この日の
閉館時間は18時だったので、

    残りの時間で
 
    
1階シュリー翼にある

    
ミロのヴィーナスを見に行こうとしたのですが…




    なんと、すでに入れなくなっているではありませんか!!




    もしかして、こ、これは……




    
タイムアップってこと!?




    そうなんです。

    
18時閉館なので、

    私はてっきり18時ちょうどまで中を見られるものと

    思い込んでいたのですが、

    実質的には、
17時半ごろから

    
徐々に出口から遠いエリアから閉められ

    18時にはほとんどのお客さんが、

    展示エリアから出なければならないのです。




    しまったーーーー!!
   



    というわけで、
17時40分ごろ

    
実質タイムアップ




    ミロのヴィーナスに加え、

    ラファエロ、そして貸し出されていたフェルメールが見られませんでした。




    ううう~~ん。

    
15時にルーブルに入って、

    
18時まで3時間あれば十分かと思ったけれど

    オーディオガイドを借りるのに行列で待たされ、

    中で道に迷い、

    さらに、思ったより閉館時間が早いという

    3つの計算外のことがあって、

    見逃してしまった作品が多数出てしまいました。




    がーーーーん




    スーパーポジティブな相棒は

    
「仕方ない。またミロのヴィーナスを見にパリに来よう!!」

    と慰めてくれたけれど、

    私的には、かなーりショックでした。




    やっぱり、
オルセー美術館とルーブル美術館を

    
1日で周るのは無理があったかーー!!









    展示エリアからは出たものの

    なんとかギリギリ

    美術館内の
スーベニアショップに駆け込み。




    私たちと同じように考える人が多いのか

    お土産屋さんは、大勢の人でにぎわっていました。




         
←モナリザのメラニン皿

         

         
←モナ・リザグッズ

         
←カラフルミロのヴィーナス像

                                      169ユーロ(約2万2820円)





    時間ないのに、どれにするか迷う~~




    マグカップは家にたくさんあるし、

    ノートやボールペンもなぁ~~

    う~ん、と悩みに悩んで。




         




    
モナ・リザアヒル 7.90ユーロ(約1070円)




    我が家のお風呂のアヒルファミリーに

    モナ・リザを加えることにしました(笑)




    ちょっとラグジュアリーなアヒルさんです。




    そんなこんなで時刻は
18時半

    まだまだパリの見どころ、回りますよー。




        
←地下鉄駅に向かいまーす