2日目そのB シャンパーニュ地方ランスでカーヴ見学(2005年10月21日)
←地図に強い女
よしこちゃんが道案内をしてくれました
ランスのツーリストインフォメーションから
目的のシャンパンメーカーまでの道すがら。
何もない。
ただひたすら、フツーーーの住宅街をひた歩く。
東京と違って、コンビニがあったり、目印になるようなビルがあるわけでもないのに
よく迷わず行けるなぁ、とつくづく今回の相棒に感嘆する。
私たちが目指す、シャンパンメーカー
PIPER HEIDSIECK
(フランス語読みだとピペーゥグ エドスィック 英語読みだとパイパー エドシック)の
CAVE(=カーヴ)は、こうした何もない、ごくごくフツウの街中を抜けた先、
ランスの中心・ノートルダム大聖堂から、歩いて15分ほどのところにありました。
←この道の先でぶつかる道路を渡ったところに
PIPER HEIDSIECKのカーヴがある
世界中にいろんな発泡ワインがあるけれど、
いわゆる“シャンパン”と呼べるのは、
このフランス・シャンパーニュ地方で生産したものだけ。
私たちの目的は、
そのシャンパンが造られるカーヴ(=酒蔵)の見学と……
そして、もちろん、シャンパンの試飲
うっくっくっく。
楽しみだなぁ〜〜〜。
←道路の向かいに
大きく見えるパイパーエドシックの看板
←入口にある営業時間を示す看板
これによると、9時半〜11時45分
14時〜17時の営業とある
ランスには、ほかにもG.H.MUMMや、KRUG、LANSONなどなど
数多くのシャンパンメーカーのカーヴがあるけれど、
このPIPER HEIDSIECKは、日本人のツアー客にもっとも人気のあるカーヴ。
と、いうのも。
ランスで唯一、日本語でのガイドを催しているカーヴなのです。
(2005年10月現在)
ああ、フランス語とまで言わないまでも、
せめて英語くらいは、聞き取れるようになりたいものよ。よよよよよ…。。。
そんな私の勝手なヘコみは、さて置いといて、
フランス語ペラペラのよしこちゃんにもおつきあいいただいて、
PIPER HEIDSIECKの門をくぐりました。
←まるで高級洋館のような
PIPER HEIDSIECKの建物
←気合入れてます(笑)
誰もいない……。
私1人だったら、絶対びびってた思うけど、
心強い相棒のよしこちゃんが、どんどん進んでいくので、
とにかくついていく。
←近づくとこんな感じ。
ちなみにコチラには、
シャンパンのショップが入ってます
←カーヴがあるのは、
上の写真の本館正面向かって左手にある
この建物。
ちなみに、よしこちゃんが事前に調べてくれたところによると、
空いている時間帯は、午前中か、午後イチだそうで。
私たちがカーヴを訪れたのは、11時ごろ。
下調べの甲斐あって、すぐに受付をしてもらえました。
←カーヴ見学の申し込み受付
「どのコースにしますか?」
受付の女性に、尋ねられてちょっとビックリ。
どのコースって……
値段によって、案内してもらえるコースが違ったり、
サービスが違ったり、
あるいは、シャンパン飲み放題になったりするのかしらん……??
と思ったら。
←カーヴ見学のメニュー
読めるかな?
実は、このメニューの違いは、
見学後に飲める、シャンパンの種類の違い。
7.5ユーロ(約1160円)のコースは、オーソドックスなシャンパンを1杯。
10ユーロ(約1550円)のコースは、ロゼのシャンパンを1杯。
そして、13.5ユーロ(約2090円)のコースは、
オーソドックなシャンパン、ロゼ、そして、さらにもう1杯ついてくるという。
ふっふっふっふ。
いわずもがな。
せっかくなので、13.5ユーロの3杯コースを選択。
それでこそ、せっかく本場までやってきた甲斐があるというものです。
←カーヴは地下にあります
このPIPER HEIDSIECKのカーヴ見学。
普通にガイドさんが案内するのではなく、
ちょっと変わった乗り物に乗って見学。
お昼休みが近かったので、
展示フロアをさっさと飛ばして、乗り物に案内された私たち。
係員のおねえさんにお願いして、ちょっとだけ展示フロアに戻って見せてもらいました。
←シャンパンを造るのに
昔使われた道具などが
展示されているフロア
←昔、シャンパンを瓶に注入するのに
使われた道具
軽くフロアをひと回り。
シャンパンを造るのに、けっこういろんな道具が使われていたことがわかります。
そして、いよいよカーブめぐりへ!!
←カーブに行くための乗り物乗り場
まるでスペース○ウンテンのような…!?
で、その乗り物。
これがけっこう笑える。
だって……。。。。。
←こんな乗り物に乗って見学するのよ
まるでディズニーランドの
“ホーンテッドマンション”のような乗り物なんだもん!!
噂には、聞いていたけれど、ホントにホーンテッドマンションみたい。
乗り物の前についているスピーカーから、日本語で解説が流れてくるのもそうだし、
途中の道のりには、ホログラムの人が立ってたり、
時には、後ろ向きでバックすることもあったり。
←乗り物に乗って
ぶどうの森(!?)を抜ける
シャンパンには、主に、
ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ
3品種のブドウが使われていることが説明される
←ブドウを収穫するところ
ブドウの収穫から発酵、
さらに瓶に、発酵させたワインと砂糖、酵母を詰める作業などが
上の写真のような模型で紹介される
←詰めたワインの瓶を毎日回転させる様子
瓶の中で再発酵させる際、たまる沈殿物を口に集めて取り除くため、
毎日瓶の底を回転させるんだとか。
今では、この作業も機械化されているけれど、
昔は手作業で行われていて、なかなかな重労働だったらしい。
手間ひまかかってるなぁ。
ちなみに、この再発酵で生まれる、炭酸を表した部分の道のりはなかなか必見。
ちょっとばかり、スペースマウンテンの要素も入ってます。
(あ、でも、けして乗り物そのものがジェットコースターのようになるわけではありません)
さらにさらに、このツアー。
シャンパンの製造過程を勉強した後に、こんなお楽しみも。
!!
しょぼくれたハンフリー・ボガード!????
笑える〜〜〜!!
なんでも、このPIPER HEIDSIECKのシャンパンは、
映画「カサブランカ」の撮影で使われたこともあるとかで、
こんな粋なセットもあったりなんかします。
ここは、マダム・タッソーもありなんかいっ!!
本格的なカーヴ見学より、ちょっと演出された感もあるけれど、
日本語しかわからない私には、十分楽しめる、もりだくさんなツアーでありました。
さて、ツアー見学の後は、お楽しみの試飲会。
ウキウキウキウキ。
出てきたシャンパンは……。。。
←試飲させてくれる部屋と
私達のシャンパン
←敷かれた紙には、
それぞれのシャンパンに関する
説明書きが。
左は、オーソドックスな、私の大好きなお馴染みのシャンパン「CUVEE BRUT」
基本的に辛口なんだけど、ほんのり甘みもあって、スッキリしていて、とても飲みやすい。
一番右はロゼ「ROSE SAUVAGE」。
とてもフルーティで、軽い口当たり。
説明には、アペリティフにも、パーティーにもガーデンレセプションにも、オールナイトパーティにも
友達と飲むにも最適と書いてある。
それって、いつ飲んでもいいんじゃ………。
おいしいから細かいことは、ま、いいか。
ちなみに、魚やチキン、赤いフルーツとよく合うそうです。
(やっぱり、いつ飲んでもいいんだな)
←サーブカウンター
おしゃれ〜〜
で、問題は真ん中のシャンパン「BRUT VINTAGE1998」。
これがとっても不思議なお味。
説明には、ノート(香り)はワイルドローズとフルーティアロマ、
さらにスイートヌガーとミルクキャラメルとミントと書いてあるけれど、
私の鼻は、そんなに繊細ではないので、普通のシャンパンの匂い。
で、肝心な味はというと、
これまた説明には、地中海のドライフルーツと、バージニアタバコとその葉(!!)、
さらに、ほんのりミルクティーとベルガモットのテイストが入っているという。
どんな味やねん!!!
で。飲んだ私が出した結論。
←ソムリエっぽい!?(笑)
これは、ズバリ。
おこげの香りです!!!
ほんとに、するんです。
おこげの味。
シャンパンにほんのり混ざった、すこし焦げた釜の匂い。
このシャンパンは、13、5ユーロのコースでしか試飲できないけれど、
かなりオススメ。
おいしいんだけど、今まで味わったことのないような味を楽しめると思いますよ!
←本場でシャンパンが飲めるって贅沢〜
のんびり試飲を楽しんでいる間に、雨が止んで日が差してきた。
試飲した部屋を出ると、その隣には……
試飲したシャンパンをはじめ、PIPER HEIDSIECKの製品を買えるショップ。
うまいことできてるなぁ。
←J・P・ゴルティエがデザインした
シャンパンボトル。
90ユーロ(約13950円)
もちろん私は、例のおこげ味のシャンパンを購入。
おこげのシャンパンは35ユーロ(約5400円)。
貧乏旅行の私には、ちょいとお値段のはるお土産だけれど、
説明文を読んでくれたよしこちゃんの
「特別な日に飲むシャンパンらしいよ」という
言葉に後押しされて、購入決定。
←“おこげ味”のシャンパン購入決定!
………。