2日目その⑤ ナイアガラ・ヴィンテージ・ワインツアーズ④ ピリテリー・エステート・ワイナリー(2016年9月23日)




    
14時半

    
ナイアガラ・ヴィンテージ・ワインツアーズに参加して

    ワイナリーツアーを楽しんでいた私たち。

    おいしいランチを挟んで、3軒目にやってきたのは…




        
←赤い屋根が特徴的

        

        




    
ピリテリー・エステート・ワイナリーです。

    (PILLITTRI ESTATES WINERY)




    アイスワインで有名なナイアガラのワイナリーの中でも、

    特に有名なメーカーさんなので、

    知っている方も多いかもしれません。




        
←入口で恰幅のいいおじさん3人が

                                              井戸端会議中でした









    早速中に入ると…




        

        

        




    天井まである大きな棚の中に飾られた数々の賞状に圧倒~~。

    すごーーー。




    さらに…




        





    目の前には、大きな大八車。




    おもわず興奮して、

    
うあーーーうあーーーーなんて感嘆の声を上げながら

    写真を撮っていたら、

    ロン毛のイケメンおにいさまに(ワイナリーには、なぜこうイケメンが多いのか。笑)

    
「ちょっと待ってね、今、説明するからね」

    と微笑まれてしまいました。(笑)




    で、ちょっと訛りが強い英語で聞き取りづらかったのだけれど、

    おにいさんの説明によると。




    ピリテリー・エステート・ワイナリーは

    1948年にイタリアのシチリアからやってきたファミリーが始めたワイナリーで。




    と言っても、いきなりワイナリーを始めたわけではなくて、

    最初は果物屋さんをやっていたそうです。

    その後、ワイン造りを始めたピリテリーは

    1988年、アイスワイン製造に着手。

    次々と賞を受賞したそうです。




    そして、後ろの飾られていた大八車はというと。

    ピリテリー一家がシチリアにいたときから使っている

    シチリア製のカートだそうで。

    第二次世界大戦の終わりごろまで、

    これで収穫物を運んで商売をしていたそう。




    彼らがカナダに移住してからも

    イタリアから持ってきて、代々受け継がれてきた大事な大八車。

    ファミリーの象徴として、置かれているんだそうです。




        
←正面から見ると、美しいデザイン

        ←メインはサーモン、マカロニ&チーズ、





    で、この正面玄関から…




        
←ワインリスト




    テイスティング

    …ではなくて。

    まずは、この奥へと案内されました。




        
←ずらりと歴代のワインボトルが

        
←賞を取ったアイスワイン

        
←1988年、初めてアイスワインが

                                     ピリテリーで造られた時のボトル


        




    初代のワインボトルから最近のワインボトルまで

    ズラリと並べられた廊下。

    祖先の写真などもパネルで飾られています。




    そして、この廊下から外へ




         
←目の前に醸造所

         
←ピリテリーのおにいさん

                                               
髪切ってひげ剃ったら、絶対イケメン!




    そして、この横に…




        




    奥の方まで広がる広大なブドウ畑。




        

        
←品種を忘れてしまいましたが

                                              赤ワイン用のブドウ


        
←同じく白ワイン用のブドウ

        




    時季的にちょうど収穫の時期。

    たわわにブドウが成っていました。




    とてもたわわに実っていて

    丁寧に育てられているのがわかります。




        
←圧搾機

        
←ジュースタンク




    今まで訪れたことのあるワイナリーでは、

    実際に使っている圧搾機まで見せてもらったことがなかったので、

    
これで作ってるんだー

    と、ちょっと感動。

    このジュースが、これからおいしいワインになるんだねー。




        
←階段を下りていきまーす

                                     (Photo by つかぽん)





    おにいさんについていき、

    地下へと下りていくと…




        




    細長く薄暗い部屋に。

    
貯蔵庫兼、作業場です。




    おにいさんの英語は、クセが強くて、

    私のようなカタコト英語使いには、ちょっと難しくて、

    あまりよくわからなかったのだけれど。

    聞き取れたことと、ホームページの情報によると。




    この貯蔵庫は、ネオ・ノーマンさんという方による設計で、

    
1300トンのコンクリートを使って作られているそうです。




    部屋の中央には…




        




    
一枚岩でできた、超細長いテーブル。

    表面は人工大理石で加工されています。




    おそらく、
世界最長の一枚岩のテーブルだろうとのことでした。




    そして、左右天井には…





        

        




    全部で
23脚のステンレス製の椅子が。

    これは、ピリテリー家の歴史を物語る椅子で、

    よく見ると、全部背もたれのデザインが違っています。

    (なぜこの椅子が歴史を物語るのかも説明していましたが

     私の理解で正しいか不明なので、ここは割愛)




    そして壁の後ろには…




          


          




    無数の樽が。

    コンクリートで造られているこの部屋は、

    常に、
12℃の一定温度を保っているそうです。

    もちろん湿度も一定。

    この部屋にワインを寝かせることによって、

    品質が偏ることなく、作ることができるんですね。




    さらに…




        




    テーブルの上に置かれたこの板は、
樽の一部

    昔ながらのオークの樽は、ワインの酸に強く、

    また芳醇な香りをもたらしてくれるそうです。




    ワインを作る行程や道具の一つ一つに、

    いろんな思いが込められているんですね。




        
←樽の大きさがわかるかな









    ピリテリー・エステート・ワイナリーについて

    いろいろお勉強した後は、もちろんお待ちかねの…

    そうです。試飲です。




    私たちが通された試飲の部屋には、

    すでに、日本人団体客がいて、

    しかも、ガイドさんは前日に空港からホテルまで送迎をしてくれた

    現地係員の女性で。




    ここ、ピリテリー・エステート・ワイナリーは、

    アイスワインが有名ということもあって、

    あくまで推測ではありますが、

    
日本のワイナリーツアーは、多くがピリテリーに来るんだろうなぁ

    という雰囲気でした。




    ちなみに、このツアーには、

    日本語がペラペラの外国人の人もいて。

    
「違うツアーで来たの?」

    
「ほかにどこのワイナリーに行ったの?」

    なんて、話しかけられて。

    一瞬、からかわれてるのかと思いましたが、

    本当に東京に住んでいる外国人の方でした。




    外国人の方も日本語のツアーに参加したりするんだねぇ。




    でもって。

    私たちが通されたテイスティングルームは、

    最初に通ったテイスティングルームとは違っていて。




         
←新鮮なブドウや…

         
←ネクタリンやプルーン

         
←ジャムやパン

         
←ワインビネガー

         
←フルーツドレッシング




    もう、
私の好み熟知してます!?

    ってくらい、欲しくなるものばかり。




    あまりに欲しいものがありすぎて。

    逆に、ちょ、待てよと。

    そんなに私、ドレッシングとかビネガーとか使うのか

    と冷静になってしまって。




    重さも考えて自重してしまったのだけれど。

    
やっぱりドレッシングだけでも買って帰ればよかったなー

    と後から後悔。




    衝動買いって難しいねーーー。




    そんなこんなで、魅力的なプロダクツに

    心躍らされながら、試飲スタート。

    最初の1杯目は…




         
←ラベルかわいー

         




    
ピノグリの白

    すごーくフレッシュで、鼻にブドウの香りがすっと抜けるような

    とても爽やかなテイスト。




    白身魚のカルパッチョとか、

    あっさりした前菜にとてもよく合いそうです。

    ワインが苦手な人でも飲みやすそうなテイストでした。




          




    2杯目は、
ゲヴュルツトラミネール・リースリングの白

    私はゲヴュルツトラミネールという品種に

    あまり馴染みがなかったのですが、

    とてもアロマティックな香りのする白でした。




    調べてみると、ライチのような香りがする品種だそうで

    (←そうで、と言っている辺りで私の舌のアヤシサがわかります。笑)

    同じ白でも、こちらはしっかりした味付けの料理、

    なんなら肉料理にでも、私のような重い赤が苦手な人には、

    合わせやすそうな白でした。




          

          

          




    そして、きました!

    
カベルネ・フランの赤




    これぞ、
たるーーーって感じのオーク感。




    ただ、不思議なことに、

    ミディアムボディの、私が苦手系な比較的重めの赤だったんですが、

    私、この赤、それほど苦手じゃなかったんですよね。




    香りは芳醇なんだけど、舌に残る重さは、

    比較的サラっとした感じだったからかな。

    私みたいな、赤が苦手ーという方にもおすすめの赤でした。




    そしてそして…




         

         




    
ラベル、かっこいいですねーーー!

    あの貯蔵室にあったピリテリー家を象徴する椅子がデザイン。




    こちらも同じく
カベルネ・フランの赤ですが…




    うはっっ!!

    きたーーーー。

    
重っっっ!!
 



    あの貯蔵庫の雰囲気の重厚さそのままに、

    なんというか静謐な、香りと渋み。




    私みたいなタイプには、

    量を飲むのはちょっとキツイかなって感じなんだけど、

    とても良い香りで、

    変な話、日本酒とかウイスキーのように

    ちびりちびり(ワインでそんな飲み方するかな。笑)と

    私だったら、肉料理とかより

    濃厚なブルーとかヤギのチーズなどに合わせて

    飲みたいようなワインでした。




    でもって。

    ここまですでに4種類飲んできたけれど。

    そうです。

    まだ飲んでいないものがありますね。




          

          

          




    お待ちかね。

    
アイスワインの白です。




    白というより、ちょっと貴腐ワインのような

    黄色に近い白です。




    というわけで、一口。




    うわ。

    
甘い。おいしい!!




    甘いんだけど、けして口の中にまとわりつくような

    嫌な甘さではなくて。

    確かに、これはおいしい!!!




    私みたいな甘いもの大好きなワイン好きには、

    たまらないおいしさ!

 


    これは、名産品になるのも納得。




    そして…




         

         




    美しい琥珀色した

    
アイスワインの赤




    アイスワインの赤は、とっても貴重で。

    白は通年市場に出回っているけれど、

    赤はなかなかないものなんだとか。




    
ありがたやーーー。




    というわけで……




    
!!!!




    
おいしっっ!!!




    白とはまた違う甘さとおいしさ。

    おいしいとしか表現方法を知らない自分がもどかしいですが。

    ちょっと違うけれど、テイストとしては、

    イタリアの甘いランブルスコに似たような。

    (アイスワインは、ランブルスコと違って、スパークリングではありませんが)




    逆に言えば、

    甘いのが苦手な、辛口好みの方には合わないかもしれませんが、

    私はおもわずどちらもお替りしてしまうほど(笑)

    おいしかったです。




        

        

        




    とてもおいしかったので、

    買って帰ろうかどうしようか迷ったのだけれど、

    
白の200mlが35CAD(約2960円)

    
375mlが65CAD(約5490円)

    
赤は375mlが70CAD(約5920円)

    と、普段お手頃価格のワインがしか飲まない私には、

    なかなかなお値段で。




    迷いに迷って結局断念。

    でも、間違いなく日本で買うよりお得だと思います。




    なんだかんだで買い物はしなかったけれど、

    おいしくて貴重なアイスワインを2杯ずつ飲めて、

    大満足。

    
幸せ