２日目その⑥　世界遺産・聖ドミニコ教会～セナド広場～福隆新街、そして…事件発生！（２００８年１２月１２日）




　　　　１２時半すぎ。

　　　　世界遺産カテドラルから、

　　　　再びショッピングストリート、板樟堂街（バンチョントンガイ）へと戻り、

　　　　これまた世界遺産の聖ドミニコ教会へと向かうことにしました。




　　　　　　　　←板樟堂街

　　　　　　　　←特徴的なタイルの通路

　　　　　　　　

　　　　　　　　




　　　　この普通の通りの中に

　　　　その建物はあります。




　　　　　　　　←聖ドミニコ教会




　　　　ふお！

　　　　カワイイ教会！！！

　　　　よ、よかった～～～～。




　　　　え！？

　　　　“よかった”って変ですか？




　　　　だってだって

　　　　聖ポール天主堂、モンテの砦、カテドラルと

　　　　３０個以上あるマカオの世界遺産の中でも

　　　　ガイドブックにデカデカと書いてある世界遺産だけをチョイスして、

　　　　いわばオイシイとこ取りで見てきたはずなのに。




　　　　ん……と………。

　　　　これ…だけですか…？？

　　　　って。




　　　　マカオファンの皆様には、大変申し訳ないのですが、

　　　　私的には正直、“世界遺産”という期待値に対して、

　　　　拍子抜け感がどうしても拭えなかったのです。




　　　　で。この聖ドミニコ教会。

　　　　このメルヘンなコロニアル風バロック様式が、

　　　　マカオ独特の中国の匂いに

　　　　妙になじんでなくて、ステキ（褒めてます。笑）




　　　　　　　　

　　　　　　　　←ファザードの上部

　　　　　　　　←薄い黄色の壁に緑色の窓が

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なんともラブリー

　　　　　　　　




　　　　大きさ的にも、

　　　　カテドラルよりも聖ドミニコ教会の方が大きいくらいで。

　　　　目の前の聖ドミニコ広場で一番後ろの方に下がって

　　　　ようやく私のデジカメにおさまったという感じでした。




　　　　　　　　←教会内部




　　　　内部は、派手なステンドグラスなどがあるわけではありませんが、

　　　　柱や壁がファザードと同じクリーム色に塗られていて、

　　　　これまたラブリー。




　　　　　　　　←中央祭壇




　　　　中央の祭壇には、

　　　　バラの聖母と呼ばれるマリア像が祀られています。




　　　　聖ドミニコ教会は、中国語で玫瑰堂（ムイクヮイトン）といって

　　　　玫瑰は、バラという意味です。

　　　　なのに、なんで日本語だと

　　　　バラ教会とは言わないんだろうって思うのですが、

　　　　もともとドミニコ会のスペイン人修道士によって

　　　１５８７年に建てられた教会だからなんだそうです




　　　　見た目は、すごく洋風なのに、なんだか中国語の名前の方が、

　　　　オシャレな気がするのは、気のせいかしら！？？？




　　　　　　　　←バラの聖母像

　　　　　　　　←天井に描かれた教会の紋章

　　　　　　　　




　　　　見学は短い時間で終了。




　　　　マカオの観光は、

　　　　数をこなしていく感じだなぁ～。




　　　　　　　　←ラブリーな身廊

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柱に扇風機がついているのが

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　南国ならでは。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ｐｈｏｔｏ　ｂｙ　こみちゃん）









　　　　　　　　←聖ドミニコ教会を正面に見て

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　右を見ると、板樟堂街

　　　　　　　　←左を見ると…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　この奥がセナド広場




　　　　聖ドミニコ教会から、世界遺産・セナド広場へは

　　　　ご覧の通り、ホントにすぐ近く。




　　　　ココには…




　　　　　　　　←マクドナルド

　　　　　　　　←スタバ

　　　　　　　　
　　



　　　　マクドナルドやスタバがあって。

　　　　街の中心地～～って感じがします。




　　　　そして、この通りを抜けると…




　　　　　　　　←セナド広場に向かう道には

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　波をイメージしたデザインの

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　美しい模様がモザイクで描かれています

　　　　　　　　←セナド広場

　　　　　　　　




　　　クリスマスで賑わう世界遺産・セナド広場が。




　　　　クリスマス＆ニューイヤーシーズンのため

　　　　広場全体にクリスマスデコレーションがされていて

　　　　セナド広場の特徴である

　　　　美しい路面や周りの建物が、見えなくなってしまっているのは

　　　　ちょっと残念でしたが、

　　　　これはこれでクリスマスらしくていいですね。




　　　　　　　　←こんなデコレーションがあったり

　　　　　　　　←広場のど真ん中に

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　こんなん置かれてたり

　　　　　　　　




　　　　思っていたより普通の広場で

　　　　正直、“世界遺産感”はありませんでしたが、

　　　　ほかの季節に来ていたら、

　　　　もしかしたら、印象が違っていたのかな。




　　　　　　　　←犬のようなビミョーなトナカイと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なぜかサングラスをかけたサンタ

　　　　　　　　

　　　　　　　　←セナド広場にある仁慈堂

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これも世界遺産

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１５６９年に建てられた

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　キリスト教の慈善事業をするための建物









　　　　１２時５０分。

　　　　セナド広場を通り抜け。

　　　　お昼ごはんを食べるために、福隆新街（フッロンサンガイ）へ。




　　　　　　　　←マカオは行先の表示が

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　とてもわかりやすいです

　　　　　　　　

　　　　　　　　←セナド広場から続く

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新馬路




　　　　新馬路には、私たちの目的のお店は特になかったので

　　　　あっさりスルーしたのだけれど、

　　　　セナド広場から続く、路面のモザイクはカワイイので

　　　　おもわずチェック。




　　　　新馬路の路面モザイク
　　　　　　　　

　　　　　　　　

　　　　　　　　




　　　　セナド広場から福隆新街へは、

　　　　新馬路（サンマァロゥ）を通り、

　　　　途中、脇道を入っていくと、すぐです。




　　　　　　　　←新馬路から福隆新街へと入る

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　脇道




　　　　福隆新街は、世界遺産ではないのですが、

　　　　その昔、遊郭の並ぶ花街だった場所を

　　　　６０年ほど前にリニューアルし、

　　　　レストランやお土産屋の並ぶ通りにしたところ。



　　　
　　　　マカオ政府観光局からもらった資料の写真を見て、

　　　　ココでお昼を食べようと思っていたのです。




　　　　さきほどの脇道を入って、

　　　　目の前にあったのが……




　　　　　　　　

　　　　　　　　←福栄里の入口
　



　　　　高級遊郭として名を馳せた

　　　　福栄里の入口。




　　　　ココを右に曲がると……




　　　　　　　　←福隆新街

　　　　　　　　←特徴的な紅い格子窓

　　　　　　　　

　　　　　　　　




　　　　ふおおお～～～～！！！




　　　　なんて味のある景色！




　　　　今まで、いくつかマカオの世界遺産を見てきましたが

　　　　正直、私の個人的感想として、

　　　　少々感動が薄かったので、

　　　　ほとんど期待していなかったせいもあると思いますが。




　　　　ようやく絵になるモノを見られたと言うか。

　　　　マカオに来て初めて、琴線に触れるモノを見られた気がしました。




　　　　はてさて…

　　　　どこでご飯を食べよう。




　　　　　　　　←フカヒレで有名な

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西南飯店

　　　　　　　　←キレイでおいしそうだった

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　火龍媽媽




　　　　うーん。

　　　　迷う～。




　　　　レストラン街ではありますが、

　　　　それほどたくさんのレストランはありません。




　　　　まだ１３時すぎとは思えないほど活気がなくて。

　　　　どこがオイシイかもよくわからないし、

　　　　なにより、中国語がサッパリな私たちは

　　　　店の中に入ること自体、勇気がいります




　　　　とりあえず、観光も兼ねて通りを歩いていると…




　　　　　　　　←女性が持っているものは…




　　　　道端で女性が試食を勧めてきました。




　　　　おもわず手を伸ばして食べてみると……




　　　　ふお！

　　　　オイシイ！！

　　　　杏仁餅＝アーモンドクッキーだ！！




　　　　サックリしていて、口に入れた途端、ホロリと崩れる。

　　　　ちょっと粉っぽいといえば粉っぽいけれど、

　　　　瞬時に口の中に広がる杏仁の甘味。




　　　　ガイドブックなどでは、

　　　　アーモンドクッキーとして紹介されているけれど、

　　　　アーモンドというよりは、まさに杏仁の味。




　　　　買って帰ってもいいかも！

　　　　おもわずお店をのぞいてみると。

　　　　アーモンドクッキーのお店、成興餅家でした。




　　　　　　　　←大きさや味もさまざま




　　　　一口でアーモンドクッキーと言っても

　　　　いろんな味のものがありました。




　　　　シンプルな杏仁だけの杏仁クッキーや

　　　　その杏仁クッキーにアーモンドを乗せたもの。

　　　　ゴマが入っているもの、お茶が混ぜられたものなど。




　　　　　　　　←クッキーは店内で作られています




　　　　シンプルなヤツもおいしかったけど、

　　　　やっぱりアーモンドのものもオイシかったし、

　　　　ああ、でもでもでも……




　　　　なんて、迷いながら財布を取り出そうと

　　　　カバンの中に手を入れて、ふと気づきました。




　　　　…………。。。。。。。。。




　　　　ない。




　　　　ない。

　　　　ないない。

　　　　ないない！！




　　　　財布がない！！！！！！！




　　　　なんで！？




　　　　私のパニックに気づいた相棒が

　　　　「かずちん、とりあえず、落ち着いて」

　　　　と、声をかけてくれました。

　　　　「カメラとか持ってあげるから、ゆっくりカバンの中を探しなよ。

　　　　　もしかしたら奥の方に紛れ込んでいるのかもよ。」




　　　　優しい相棒だよ。クッスン。

　　　　でも、ないものは、なくて。

　　　　私の財布は人一倍大きいモノで。

　　　　いつもその大きさの財布を使っているから

　　　　カバンの中に手を突っ込んだ瞬間に、

　　　　ソレとわかるのです。




　　　　それでも、もしかしたら見つかるかもしれない。

　　　　相棒の優しい言葉に励まされ、カバンをすべて引っくり返してみるも

　　　　やっぱりないものは、ありませんでした。




　　　　思い起こしてみれば。

　　　　最後に財布を出したのは、大三巴街に入る前、

　　　　ジュースを買ったときに支払ったときだった。

　　　　（大三巴街のジュース屋さんについては、コチラをどうぞ）




　　　　その後、見学はもちろん、

　　　　写真を撮ったり、相棒とおしゃべりしたり、地図を見たりと

　　　　いろんなコトに夢中で、

　　　　落としたのか、スられたのかすら、

　　　　まったく心当たりがありませんでした。




　　　　心当たりがあったら、失くしたりなんかしないんだろうけど。




　　　　財布そのものは、

　　　　万一の事も考えて、１０年以上前に買ったボロボロのものを使っていて

　　　　失くしても大したものではなかったのだけど、

　　　　中には、２枚のクレジットカードと、１枚のキャッシュカード。

　　　　そして、日本に来る前に両替した香港ドル約４５００ＨＫドル（約５４００円）と

　　　　日本円５０００円ほどが入っていました。




　　　　貧乏人には、現金もイタイけれど、

　　　　それ以上に、クレジットカードとキャッシュカードだけは、

　　　　何かあったら、マズイ！！！




　　　　おまけに。

　　　　海外旅行に下手に慣れていて、

　　　　今まで、こういうイタイ目に一度もあったことのない私は

　　　　海外旅行保険に入っていなかったのでした。




　　　　あっっっちゃーーーーー！！！




　　　　「とにかく一度ホテルに戻って、

　　　　　カードを止めた方がいいよ」




　　　　頼りになる相棒が

　　　　冷静に判断。

　　　　私は相棒にも申し訳ないやら、ショックやらで

　　　　泣きたいような気持ちでした。




　　　　でも……

　　　　泣いてなんかいられない！

　　　　とにかくカードを悪用されるのだけは、食い止めなくちゃ。

　　　　アーモンドクッキーを置き、

　　　　慌てて宿泊ホテルグランドエンペラーへと戻ります。




　　　　ホテル、観光に便利な場所にとっておいてヨカッタ～～～～～！！！！