6日目その4 メスキータ見学(2004年9月29日)
私たちがコルドバで宿にしたのは、
メスキータの目の前にあるホテル
「コンキスタドール(Hotel Conquistador)」
←ホテル・コンキスタドールの入口
観光にとても便利な場所にあるし、部屋もきれいだし、なかなかオススメ。
そして、ここの目玉は、コルドバの風情溢れるパティオ。
←ホテル・コンキスタドールのパティオ
けして、大きくはないけれど、落ち着いたたたずまいで、
私も何日か滞在する余裕があったら、
こんなパティオのベンチで、ふりそそぐ木漏れ日の中、
ゆっくり紅茶でも飲みながら、
読書を楽しみたいな〜なんて思いました。
さて、このコンキスタドール。
メスキータの目の前にあることは、すでに紹介したけれど、
ここのレセプションで
メスキータの入場チケットを購入することができます。
(6.5ユーロ)
チケットを買うのに、並ばなくてすむので、なんとも楽で良かったです。
ホテルのチェックインを済ませ、
メスキータのチケットを手に入れた私たちは、
早速メスキータの見学に出かけました。
それにしても…コルドバは暑い!!
コルドバの方が、マルベーリャより北にあるのに、
内陸にあるせいか、マルベーリャよりも暑く感じます。
←メスキータの門のひとつ
門をくぐると、木陰では多くの人たちが座って涼んでいました。
←メスキータ・オレンジの木の中庭
大寺院入口のもぎりのお兄さんにチケットを渡し、中に入ります。
もぎりのお兄さんと言っても、のんきなアルバイトではなく、
銃も携帯しているガードマンのようです。
中に入ると、そこは一転、ひんやりとした空気が、
有名なアーチの連なる柱の間に、静かに流れています。
それにしても…広っ
←メスキータの中
←フラッシュをたいたら、こうなりました
長方形の形をした大寺院は、
中をこのようなアーチの柱が埋め尽くし、
辺にあたるところに、多くの聖人を祭った彫刻がほどこされています。
詳しいガイドブックを持たずに入った私たちは、
それらの彫刻が何を意味するのか、ちんぷんかんぷん。
あわわわわ…ガイドブックを買ってから
入ればよかったよ〜〜〜!!
ちなみに、スペイン語と、英語の音声ガイドなら借りることができますが、
日本語のパンフレットの類などは
一切ありませんでした。
仕方なく、その後も、しばらく見て回るも、
やはり置いてあるものの意味がわからず、
沸き出でる好奇心に、耐え切れなくなった私たち。
もぎりの男性にに頼んで、1回外に出させてもらって、
近くのお土産屋でガイドブックを購入してから、
もう一度再入場させてもらえないか、
聞いてみることにしました。
ドキドキドキドキ…。
それにしても、ずいぶんガタイのいい男性。
ダメって言われたら、素直にチケットを買いなおすしかないな…。
めいっぱい弱気な私たち。
とりあえず、英語で事情を説明し、お願いしてみました。
恐れていた通り、英語は通じなくて
と、言っても、そんな小難しい説明、
私たちにスペイン語でできるはずがありません。
どうしていいかわからず、
「リブロ(=libro 本)」「ガイド」「カムバック」「お願い」などと
英語よりもわけわからない言葉で、身振り手振り説明(笑)
すると…。
な〜んと、あっさりOK!!
海外に出ると、言葉の大切さを実感する反面、
こんな風に、言語を習得することと、
コミュニケーションが取れることって
違うものなんだなと痛感しますね。
そんなワケで、近くのお土産屋にガイドブックを購入しに出た私たち。
図太いようで、心配性なB型2人は、
「早く戻らないと、さっきのお兄さんがいなくなってたら…」と大慌て。
急いで購入して、メスキータへと戻りました。
もぎりの男性は、しっかりその場に立っていて、
私たちが戻ると、招き入れるように、笑顔で中に入れてくれました。
グラシャス!セニョール!!
というわけで、もう一度中へと入ります。
改めて、メスキータの内部は広いなぁ。
←真正面から見たところ
←横から
どこまでも続くのではないかと思えるアーチの連なり。
中は暗く、ろうそくの明かりだけが、ほのかに内部を照らしています。
神秘的なイスラムの雰囲気が、このろうそくの明かりによって、
より効果的に演出されているかのようです。
←キリスト教祭壇
←天井
←中央祭壇
←ミヒラブ入口の門
立っているだけで、中世にいるような不思議な感覚に襲われます。
イスラム大寺院の横には、キリスト教大聖堂。
大きな大きな大聖堂には、うってかわって、
明るい光が差し込んでいます。
すごく不思議。
←大聖堂の祭壇
←祭壇上部の“最後の審判”
←撮ってもらったけど、ブレブレだった…(笑)
大聖堂から再び、大寺院へと足を踏み入れます。
出口近くは、さきほどと同じ建物内とは思えないほど、明るくて。
コルドバのまぶしい光。
どこまでも続くように見えたアーチが、光を受けて、
現実世界へと続いているように見えました。