４日目その⑥　モンセラット③山の上、サンタ・ジョアンへ（１０月２３日）




　　　　モンセラットについて、いろいろ下調べしていたとき、

　　　　よくわからないことがいくつかあった。




　　　　フニクラって何！？

　　　　サンタ・ジョアンって何！？

　　　　サンタ・コバって何！？




　　　　もちろん、詳しく説明してくれているサイトもあったのだけれど

　　　　そこに行くのに、どれくらい時間がかかって、

　　　　そして、どれくらい行く価値があるのかもわからなくて。




　　　　でも、よくわからないけれど、

　　　　私たちが買ったセットチケットには、

　　　　フニクラ（＝ケーブルカー）のチケットも付いてるから

　　　　せっかくだから行ってみよう。

　　　　（私たちが買ったセットチケットについては、コチラをどうぞ）




　　　　それくらいのノリで行ってみることにしたのでした。



　　　　　　　





　　　　１５時半。

　　　　私たちは、まず、

　　　　山の上のサンタ・ジョアン（Ｓａｎｔ　Ｊｏａｎ）に向かうことにした。




　　　　　　　　←フニクラ乗り場行きエレベーター

　　　　　　　　←登山鉄道駅横に表示があるので

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　場所はすぐわかります




　　　　サンタ・ジョアン行きのフニクラ乗り場と

　　　　サンタ・コバ行きのフニクラ乗り場は、

　　　　それぞれ違う場所にあるけれど、

　　　　どちらも登山鉄道駅のすぐ近くにあって。




　　　　このエレベーターは、

　　　　登山駅改札横にあります。




　　　　どちらの乗り場にも、

　　　　このエレベーターを使わずに歩いて行けるけど、

　　　　私たちは、この後の体力のことも考えて

　　　　乗り場までエレベーターで行きました。

　　　　（エレベーターを使わなくても、それほど大変でもないですが。笑）




　　　　　　　　　←エレベーターを降りたところから

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乗り場まで階段があります

　　　　　　　　←サンタ・ジョアン行きフニクラ乗り場

　　　　　　　　




　　　　建物の中に入ると…




　　　　　　　　←目の前が乗り場

　　　　　　　　←戻ってくるフニクラの最終は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１８時１０分でした

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これを逃したら…野宿！？




　　　　改札はありませんが、

　　　　スタッフのチケットチェックがあります。




　　　　私たちは、あらかじめ含まれているセットチケットを

　　　　買っておきましたが、

　　　　現地に来てからでも、ココでチケットを売っています。




　　　　ちなみに、フニクラのチケットはココで買うと９ユーロ。

　　　　バルセロナのエスパーニャ駅からモンセラットまでのＦＧＣ（国鉄）のチケットは

　　　　登山鉄道（Ｃｒｅｍａｌｌｅｒａ）を利用した場合、片道１０．５０ユーロ。

　　　　つまり、往復で２１ユーロ。




　　　　私たちが買ったセットチケットは、

　　　　さらに、サンタ・コバへのフニクラのチケット、

　　　　バルセロナ市内地下鉄の往復チケットが付いて、

　　　　２９．５０ユーロだったので、

　　　　フニクラに乗るかどうするか迷っていたり、

　　　　登山鉄道とロープウェイ、往復でどちらも乗りたいというのでなければ

　　　　バラバラに購入するより、

　　　　セットチケットの方が、圧倒的にお得です。










　　　　　　　　←フニクラが戻ってきたよ

　　　　　　　　




　　　　フニクラは、夏季には１２分おきにやってきます。

　　　　（冬季は２０分おき）




　　　　せっかくなので、前の方に乗りたいと

　　　　慌てていて、写真を撮り損ねてしまったのだけれど、

　　　　車体自体が斜めになっている、とても珍しい形。




　　　　　　　　←一番前から見ると、こんな感じ

　　　　　　　　




　　　　すんごい、斜めーーー！！




　　　　ゆっくりとフニクラが動き出す。




　　　　　　　　←とにかくずっと斜め～




　　　　ちなみに、後ろを振り向くと…




　　　　　　　　




　　　　これまた、もんのすごい斜め～～！！




　　　　そして、しばらくすると…




　　　　　　　　

　　　　　　　　

　　　　　　　　←すれ違った！！




　　　　上から戻ってきたフニクラと、すれ違う。

　　　　これ、タイミング間違えたら大惨事だよ。

　　　　よくできてるなー。

　　　　と、思ったら。




　　　　　　　　←横に非常階段が




　　　　そして、さらにしばらくすると…




　　　　　　　　

　　　　　　　　←サンタ・ジョアン駅が見えてきた！




　　　　動き出してから７～８分ほど。

　　　　山頂駅のサンタ・ジョアンに到着。




　　　　　　　　←こんな感じの斜めっぷり

　　　　　　　　









　　　　サンタ・ジョアンの駅を出ると。




　　　　　　　←猫ちゃんがお出迎え

　　　　　　　←サンタ・ジョアンまで２．６５ｋｍという表示




　　　　サンタ・ジョアン（Ｓａｎｔ　Ｊｏａｎ）とは

　　　　祈祷庵という意味。

　　　　山の上の方に祈祷庵があるんですね。




　　　　２．６５ｋｍか～～

　　　　けっこうあるな。




　　　　でもまあ、せっかくココまで来たことだし。

　　　　行けるとこまで行ってみよー！！




　　　　　　　　←山頂の方が見えます

　　　　　　　　←道は舗装されていて歩きやすい




　　　　ちょっと登って振り返ると。




　　　　　　　　




　　　　この日は、曇りがちで

　　　　山の上の方には霧がかかっていたのだけれど、

　　　　それはそれで幻想的。




　　　　　　　　←風が強い！




　　　　そして、眼下には…




　　　　　　　　




　　　　ふおー。

　　　　いい眺め～～




　　　　相棒とお互いに写真を撮りあいながら登っていると。

　　　　１人で来ていた女性に写真を頼まれたので、

　　　　逆にこちらも２人一緒に撮影をお願い。




　　　　　　　　←ちょっとわかりづらいですが、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　少し先は崖になっていて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　実はけっこうビビってます




　　　　先に写真を撮ってあげたときに

　　　　「カムサハムニダ」と言われたので

　　　　こちらも「カムサハムニダ」と返したら、

　　　　「Ｉ’ｍ　ｎｏｔ　Ｋｏｒｅａｎ」との答え。




　　　　どこから来たのか尋ねたら、

　　　　香港からの観光客だそうで。

　　　　こちらもジャパニーズであることを伝えてお別れ。

　　　　アジア人あるあるですね。




　　　　さらに登っていきます。




　　　　　　　　

　　　　　　　　←ビビりながら撮る相棒

　　　　　　　　←ビビりながら撮ってもらう私
　　　　　　　　



　　　　道幅はけして狭くないので、

　　　　普通に歩くぶんには、危ない道でもないし、怖くもないのだけれど、

　　　　こうして下の眺めをバックに写真を撮ろうと思うと

　　　　ちょっとビビる的な。




　　　　柵も何もないと、ちょっとコワイですね。




　　　　　　　　　←先はまだまだ




　　　　さらに、登っていくと。




　　　　　　　　　




　　　　「ＥＲＭＩＴＡ　ＤＥ　ＳＴ　ＪＯＡＮ」と書かれた看板が。

　　　　ｅｒｍｉｔａというのは、スペイン語で、

　　　　「人里離れた礼拝堂」という意味だそうです。




　　　　もう少しかなー。


　　　　　　　　　

　　　　　　　　　




　　　　上の方に人が集まっているので、とりあえず登っていく。




　　　　そこからの眺めは…




　　　　　　　　

　　　　　　　　




　　　　うん。

　　　　あんまり変わんない（笑）。




　　　　でも、写真では伝わりづらいかもしれないけれど、

　　　　とても雄大な景色で、気持ち良かったですよ。




　　　　で。

　　　　登り始めて３０分ほどした頃。




　　　　　　　　




　　　　上の方に庵が見えてきた！！！




　　　　すると、相棒が…

　　　　「えええ！あそこまで行くの、無理じゃない！？」

　　　　と、言い出した。




　　　　えっと、あの、あれを見に行かないと

　　　　せっかくココまで登ってきたのに、

　　　　何しに来たのか意味なし状態なんですが…




　　　　「だって、ここまで来るのに１時間かかったじゃん。

　　　　　（注：実際は３０分ほどだったのですが、ずっと坂道を登ってきたので、それくらいに感じたようです）

　　　　　あんな上まで行ったら、さらに１時間はかかるよ！

　　　　　サンタ・コバの方に行けなくなるよ。」




　　　　う。

　　　　時計を見ると、時刻は１６時１０分。



　　　　確かにもう一度修道院まで戻って、そこからサンタ・コバに行って

　　　　さらにフニクラの終電が１８時台であることを考えると、

　　　　あんまりギリギリの行動はちょっとコワイ。




　　　　「あそこの中に、何かあるの？」




　　　　い、いや、何があるってわけじゃ…




　　　　「じゃあ、戻ろう」




　　　　というわけで。




　　　　　　　　




　　　　外観だけ目に焼き付けて、

　　　　そのまま、引き返すことに。




　　　　むううう。

　　　　残念。




　　　　もうちょっと時間があったらなー。

　　　　せっかくココまで来たので、見に行きたかったんだけど。

　　　　やっぱり２．６５ｋｍの坂道は、けっこう時間がかかりました。

　　　　もしまた来ることができたら、

　　　　次回は、ちゃんと祈祷庵まで見に行けるといいな。









　　　　　　　　

　　　　　　　　←帰り道で撮ったお気に入りの写真

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツワモノは、この上に立って撮ってたよ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私はビビリなので、座ってパシャリ。




　　　　結局、残念ながら祈祷庵にはたどり着けなかったけれど。

　　　　景色はとても美しくて、

　　　　信心深い人々は、ここで祈りを捧げたんだなぁと

　　　　思いを馳せたりして。




　　　　　　　　←再びフニクラの駅が見えてきたよ




　　　　サンタ・ジョアンの駅は２階建てになっていて。




　　　　　　　　←２階の入口




　　　　展示室、とも言えないくらいの

　　　　小さなスペースに写真が数枚展示されていました。




　　　　そして…




　　　　　　　　




　　　　この２階は、ちょっとした展望台になっていて、

　　　　モンセラット修道院がよく見えます。




　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　

　　　　　　　　　




　　　　それぞれ、ごつごつした山の突起にも

　　　　名前が付けられているんですね。




　　　　山の上から見ると、モンセラット修道院が

　　　　深い山の中に造られていることが、改めてよくわかって。




　　　　パワースポットと呼ばれるのも

　　　　わかる気がしました。




　　　　　　　　←ごつごつした岩肌が

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　神秘的です

　　　　　　　　←修道院と自撮り～




　　　　そして、フニクラ乗り場は１階に。




　　　　　　　　

　　　　　　　　←横の階段から降りていきます




　　　　フニクラを待つ間。




　　　　　　　　




　　　　ポケモンＧＯでモンスターゲット（笑）

　　　　そうしているうちに…




　　　　　　　　←フニクラが上がってきたよ

　　　　　　　　←やっぱり一番前を目指して乗りまーす




　　　　こうして一番前の車両に乗ると




　　　　　　　　




　　　　わわわわ。

　　　　上るときも、すごく斜めーとは思っていたけれど、

　　　　下りは、

　　　　直滑降！？

　　　　ってくらいの斜め感。

　　　　　　　　


　　　　　　　　←修道院が近づいてくるよー




　　　　そして、帰りももちろん…




　　　　　　　　　

　　　　　　　　　




　　　　ポイントで、上り電車とすれ違い。

　　　　私は鉄女じゃないけど、こういうのはワクワクしますね。




　　　　　　　　

　　　　　　　　




　　　　というわけで。

　　　　モンセラット修道院の方まで戻ってきたのは、

　　　　１６時５０分。




　　　　修道院の方からフニクラに乗って、再び戻ってくるまでに

　　　　およそ１時間２０分かかりました。




　　　　私たちは祈祷庵までたどり着けずに

　　　　それくらいかかったので、

　　　　祈祷庵まで行くのであれば

　　　　２時間は見ておいた方がいいかもしれません。




　　　　そして、駅の外へ出ると。




　　　　　　　　




　　　　上からは霧がかって見えた山々が

　　　　夕日が当たって、すごくキレイな空になっていて。

　　　　なんだか、うれしくなりました。




　　　　　　　　　←サンタ・ジョアン行き

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フニクラ駅の方から見た修道院

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　近くから見るのとは

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また違う美しさです