4日目その④ モンセラット①黒いマリア像を拝みに行く(10月23日)




    
13時10分

    
モンセラットに到着した私たち。




        
←駅を背に右を見たところ

        ←目の前にはカフェテリア


        
←左手を見ると、こんな建物。

        


    むむむ。

    
どこからどう見学すればいいのか、わからん!!




    もちろん、下調べはしておいたのだけれど、

    やはりクチコミなどから想像するのと

    実際、現場で見てみるのとでは勝手が違っていて。




    なおかつ、詳しいガイドブックなども持っていなかったので、

    そもそもの入口からしてよくわからず。

    とりあえず、目の前に地図があったので、そこから確認することに。




        




    私たちがいたのは、10番。

    ここが登山電車でやってきた人たちが降りる駅になります。




    どうやら
入口は、駅を背にして左にあるようなのだけれど…




    なぜか、多くの人たちが右の方に向かって歩いていくので、

    ちょっとついていってみることに。




    すると…

    


        
←何か売ってる!

        
←ナッツ類

        
←チーズやはちみつの試食もさせてくれるよ

        

        




    
なぜココに青空市場が!?




    という疑問は置いていおて、

    おもいがけなく楽しくって、

    おもわず、肝心のモンセラットの見学を忘れて、

    買い物に夢中になりそうになってしまう。




    アッカーーーン!

    ただでさえ、午前中に
サグラダ・ファミリアの見学をして、

    
モンセラットに来るのが遅くなってしまった私たち。




    このままでは、せっかくココまで来たのに、

    見たいと思っていたものを、見損ねてしまうっ!!




    というわけで。

    ココはぐっと物欲を我慢し、軌道修正。




    早々に来た道を戻って、

    入口へと向かうことに。




        
←この先は何もなさそう

        
←修道院



       





    入口へ向かう途中に、

    私たちが買ったチケットに含まれている

    
視聴覚スペースの見学エリアがあったので、

    どんなものなのか、ちょっとのぞきに行くと…

    (私たちが買ったチケットについては、コチラをどうぞ)




        ←この建物にあるよ

        
←入口




    書籍やお土産などが売られているお店の中に

    
視聴覚スペースの入口が。

    どうやら
日本語のオーディオガイドもあるようです。




    どんな内容なのか、よくわかっていなかったので

    入口にいたスタッフの方に聞いてみると、

    
15分ほどのモンセラットの歴史などを説明するビデオを鑑賞するそうで。




    私たちが行ったときは、

    ちょうど10分ほど待たなければならないタイミングだったということもあって

    後で時間があったら見ようということに。









    視聴覚スペースのある建物を出て、

    さらに奥へとぐるっと回ると…




        




    
モンセラットの入口が。




        




    中に入ると、修道院だけでなく、

    ミュージアムや救護室、レストラン、トイレなどがあります。




    早速、門をくぐっていくと…




        
←門の上にあった紋章

        




    うわーーー。

    駅から見たときは、霧に煙って見えなかった山々が

    しっかり見えて、感動的。




    ホントに山の中に修道院があるんだーー。




        

        
←もと来た道を振り返ると

                                              こうなってます


        
←ミュージアム

        




    見上げると、絶壁の山々。

    その下に修道院が建っていて。

    まるで山と修道院が一体となっているような

    不思議な感じ。




        
←修道院

        

        
←修道院の壁

        

        
←テラス




    写真狂としては、

    もっともっとたくさん、いろんな角度から写真を撮りたいのは山々だけれど。




    とにもかくにも、モンセラットのハイライト

    
黒いマリア像には大行列ができるので

    
まずはとにかく見に行った方がいいという

    友人・たかこのアドバイスに従って。




    まずは修道院の中にある黒いマリア像を見に行くことに。




        
←黒いマリア像はこの奥に!




    このまままっすぐ修道院の中へと入っていくと…




        
←大行列!




    うはっ!!

    門をくぐるとすぐに、大行列の最後尾。




    間違えようがありません。

    これが
黒いマリア像を見るために待っている人々です。




    想像はしてたけど、マジか!




    黒いマリア像は、2016年10月現在

    
7時~10時半、12時~18時15分

    そして
夏季のみ19時半~20時。

    この時間帯でしか会えません。




    私たちが行った
13時半という時間は、

    お昼を挟んで、聖歌隊の合唱を見て終わった人たちが

    ちょうど殺到した時間のようでした。




    とはいえ、

    1時間以上もかけてやってきて、

    黒いマリア像を見ずに帰るという選択肢は、

    私たちにはないので。

    とにもかくにも、私たちも並ぶことに。




        
←入口中央にあった彫刻

        

        
←まだまだ先は長い!

        
←服装やフラッシュ撮影

                                     
置き引き、大きな声などなど要注意です




    それにしても……

    
ヒマーーー。




    要は、入場規制がかけられている状態なので、

    ずっと列が動き続けているのではなく、

    一定人数を中に入れたら、出ていくのを待って、

    そして一定人数を入れて…

    という状態。

    つまり、なかなか動かない。




    幸い、10月のモンセラットは暑くもなく寒くもなく、

    そういう意味では、足がツライこと以外

    それほど待つのは苦ではなかったのだけれど。




    スマホをいじりようにも

    あんまりやりすぎて充電がなくなっても困るし、

    ガイドブックも持ってきてないし、

    やることがない。




    ディズニーリゾートなどのように

    待ち時間の目安が明記されているわけでもないので、

    何時間待つかもわからない列を

    何もやることなく、ただぼーっと待つのは、

    なかなか苦痛だった。




        
←左手には…

        
←キリストの誕生

        
←こちらは右手にあった像




    ちょっとずつちょっとずつ進んでいく。

    そして気づく。




        
←右側の壁の美しさと…

        
←さらなる大行列に




    
行列、折り返してんのかーーーい!!




    そう。

    行列は、入口に向かって1列に並んでいるのではなく、

    2回列を折り返して、3列で並んでいました。




    マジかー。




        
←やることないので、

                                     とりあえず行列と記念写真撮っておく

        
←左手には大聖堂ファサードと

                                     
中庭が見えます




    そんで、交代交代で先に大聖堂を見て、

    行列待たせている仲間のところに

    割り込んでくる人とかいるしね!!

    ぷんすか!




        

       
←黒いマリア像の見学時間

        


    いやー。長かったー。




    ようやく入口が見えてきました。




        
←黒いマリア像への入口

        

        
←各国の言語がありますが、

                                     日本語の表記は入口近くにありました


        




    うー。

    もう少しだよー。

    ドキドキ。









    並び始めて、ちょうど
1時間がたった14時半ごろ

    ついに…




       
←中に入るよー

       
←“沈黙”と書かれています

                                    
ここから先は、おしゃべりできません

       
←周りの壁の装飾は

                                    近くで見ると……





    中に入ると、それまでご陽気におしゃべりしていた

    外国人グループの皆さんも口をつぐんで

    厳かな雰囲気に空気が一変する。




        
←最初に出会った像

        




    これは後から気が付いたのだけれど、

    
黒いマリア像は、大聖堂の中央祭壇上部に掲げられていて




    ココは、
大聖堂の裏側へと通じる横通路

    通っていたのでした。




       
←暗い通路を歩いていきます

       

       

       

       
←途中、大聖堂内部が見えます

       


    こうして、大聖堂側廊のそれぞれの祭壇を見ながら

    ゆっくり進んでいくと…




        
←中央祭壇裏へと上る階段




    写真だとわかりづらいかもしれませんが、

    このトンネルのような階段入口にも

    数多くの彫刻がされていて。

    すごく素敵。




        
←中央祭壇前を横から見たところ

        
←写真は皆撮りたいので、順番にね




    そして、上っていくと…




        
←階段に上る直前にあるステンドグラス

        
←トンネル内にほどこされた彫刻

        




    トンネル内には、私たちを迎えるかのように

    聖人たちが並んでいます。




    さらに上っていくと…




         

         

         


         

         




    すごい、としか言いようがないほどに

    びっしりと聖人たちの絵が描かれています。




        
←トンネル出口にあった彫刻




    階段を上りきると、

    そこはちょっとした踊り場になっていて。




        
←もう少しです

        
←上ってきた階段を

                                     振り返って撮ったところ

        




    そして、この廊下の先に…








        




    さらに幅の狭くなった階段。

    どんどん聖域に近づいている感じで、

    さすがの写真狂かずちんも

    相棒に写真撮って!などと言えるような空気ではありません。




       
←天井

       
←さらに狭い階段へと続いていきます

       





    そしていよいよ……




       
←階段の途中で

                                    
黒いマリア像の横顔が見えてきました




    ガラスケースの中に入れられた

    
黒いマリア像が見えてきました。




    880年ごろ、地元の少年たちによって発見されたと伝わるマリア像。

    当時は、白いマリア像だったのに、

    なぜこのように黒くなったのかは謎と言われているそうです。




    黒いマリア像は、
右手に宇宙を象徴する球を持っていて、

    それに
触れて祈りを捧げると心願成就すると言われています。




    なんか…ドキドキするーーー!!




       
←マリア様が近づいてきました

       


       




    うわーーーー。

    なんというか……

    これをパワースポットって言うのかな。

    すごいオーラ。




    私は、そういう能力があるわけでもないし、

    パワーの宿る木って言われている樹木に触っても抱きついても、

    むしろほとんど感じないくらいなんだけど。




    
この像は、すごい。




    この感じ、いつぶりか私もわからないのだけれど、

    ミケランジェロのピエタや

    ベルニーニの聖テレジアの法悦を見たときに近いような、

    聖なるものに包まれて、ずっと見ていたい感じ。




    邪念だらけの私としては、

    その場を独占していたいけれど、

    私が終わるのをを、今か今かと後ろの人たちがじーっと見ているので

    急いで写真を撮り、

    前の人に倣って手を合わせる。




    そして…




        




    ガラスケースから出ている唯一の部分

    
丸い球をなでなで。




    ああ、これもずっとなでていたい。

    ちょっとやそっとじゃ、物足りないくらい

    すべすべして優しいオーラ。




    写真も撮りたいし、お祈りもしたいし、

    もっとじっと彫刻も眺めたいし

    後ろの人たちの視線が気になるしで、大忙し。




    黒いマリア像との初対面は、あわあわしてしまって

    そんな私を、マリア様が微笑みながら見てくれているような気がしました。




        
←実は天井も美しいです

        
←そして、像の後ろも

        









    
バルセロナからモンセラットまで、約1時間半。

    行列に並んで、
入口に入るまでに約1時間。

    入口を入ってから、
黒いマリア像にたどり着くまで約10分。

    そして、
拝めたのはたぶん1分くらい。




    それでも…

    
ここまで来てよかったーー。

    私にとっては、それくらい久しぶりに感動した像でした。




    マリア像を拝んだ後は、

    来た道を戻るのではなく、

    反対側に続く階段を下りていきます。




    その階段を下ると…




        
←小部屋がありました

        

        
←ここにも小さな祭壇が

        
←黒いマリア像の裏側に当たるようです




    熱心な信者の方は、ここでも祈りを捧げていて。

    黒いマリア像の前ではゆっくりできなかった分、

    ここでお祈りしているように見えました。




    大聖堂の裏側を上って、

    中央祭壇上に掲げられているマリア像に近づいて触るなんて

    初めての経験で、本当に来てよかったと思いました。

    また機会があったら、次回はあわあわせずに

    マリア様の顔をゆっくり拝みたいな。




        
←出口を出たところ

        

        

        

        

        
←多くのろうそくが灯された先には…

        
←黒いマリア像のタイル画

        

        
←ろうそくは出口で売ってます