2日目その③ 案外キツイ階段に要注意!カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)見学(10月21日)




    
16時。




        
グラシア通り




    
パッセジ・デ・グラシア(Passeig de Gracia)から

    徒歩1分のところにある

    
ホテル・グランヴィア(Hotel Granvia)に宿を取っていた私たちは、

    チェックイン後、
グラシア通りを歩いて、

    まず、
カサ・ミラ(ラ・ペドレラ)(Casa Mila/La Pedrera)を見に行くことに。




    なぜバルセロナに着いて最初にカサ・ミラだったかというと、

    予約していたチケットは、日にちだけ確定しておけば、

    何時に行っても行列に並ばずに通してもらえる、

    いわば
ファストパスのようなもので。




    万一、飛行機が遅れたりしても

    開館時間内にさえ間に合えば、

    いつでもOKというフレキシブルなチケットだったから。




    実際このチケットは、すごく便利で、

    何時に着けるか読めなかった私たちには、

    すごく助かりました。




    ちなみに、チケットは
22ユーロ(約2390円)で、

    当日チケット売り場で払っても同じ金額でした。

    (私たちが予約したチケットは、コチラからどうぞ→




    で、グラシア通りをしばらく北に向かって歩いていくと…




          




    
キーーターーー

    
カサ・アマトリエ(Casa Amatller・左)と

    
カサ・バトリョ(Casa Batllo・右)です。




    バルセロナに来たのは3回目だけれど、

    やはり町中に、こういう美しい建物が普通にあるっていうのは、

    素敵だなぁって思う。




    それに、心なしかグラシア通りもすごくキレイになった気がする。




        

        
←バトリョのテラスのこの曲線が好き

        
←アマトリエの屋根部分もかわいい

        




     バトリョの中にも入りたかったけれど、

     バトリョも以前見学したことがあったし、

     カサ・ミラの見学時間も気になったので

     記念写真だけ撮って、先を急ぐことに。




     というわけで、そのままグラシア通りを歩いて

     
カサ・バトリョから5~6分




         


         


    ついに、キター!!

    
カサ・ミラだーーーー!!









    前回、私がバルセロナに来たのは2004年。

    その旅行が、この
「旅へのトビラ」を開設するきっかけにもなった。




    まだ、フィルムのカメラとデジカメを併用して使っていて、

    パソコンの使い方もおぼつかないような時代だった。




    で。

    私はそのときの旅行記を書き終えた後、

    雷による停電によって、パソコンが落ちて

    
当時の写真がすべて消去されてしまうという事態に。




    今なら、あれやこれやでデータ復旧できたかもしれないけれど、

    当時の私はちんぷんかんぷん。




    ゆえに、前回のバルセロナ旅行の記録は

    このブログに載せている小さな写真と

    フイルムで写した写真だけになってしまった。




    もちろんカサ・ミラの姿は私の記憶の中にあったけれど、

    それでもなんだか、感慨深いものがあった。




        

        

        

        




    早速、中に入りましょー!!

    って、アレ!?




        




    
入口ってココじゃないんだっけ??

    それこそ、どこから入ったか12年前の記憶がない。




    この閉まっている正面玄関に向かって右側に

    行列が見えたので、そちらに回ってみると。
 



        




    人が並んでいたので、

    それこそ
ファストパスの使い時!!

    と、スタッフの女性に見せたかったけれど、

    その女性ったら、観光客の男性とずっとおしゃべりに興じて

    もの言いたげな私たちに気づいているのか気づいてないのか、

    まったくおしゃべりが終わりそうにない。




    えええ。

    これならスタッフを待つより、いっそ並んじゃったほうが早いんじゃ…




    と、思いかけた時、

    ようやくスタッフのおしゃべりが終わったので、

    急いでチケットを見せると、

    こちらにいらっしゃいと、

    行列を飛ばして案内してくれた。




    ほっ。

    よかったよー。




    ちなみに、私たちが行った時の行列はそれほど長くはなかったですが、

    感覚的には、並んだら15~20分くらい待たされるかな

    という感じでした。




         
←割り込みだけど、ズル込みじゃないよ




    手続き中の観光客の女性の次に、

    スタッフが手続きするよう段取りしてくれた。




    手続きと言っても、そんな大したことではなくて、

    入場券とパンフをもらうことと、

    音声ガイドを借りること。




        
←チケットカウンターの

                                              
隣のカウンターで音声ガイドを受け取ります




    スタッフの男性は

    
「日本語デスカ?チョットマッテ」

    くらいの日本語ができて。

    音声ガイドのイヤホンを耳に差して、

    簡単な荷物検査を通ったら、早速見学開始です。









        





    まず最初は、カサ・ミラの中心部。

    
カサ・ミラには、2つ吹き抜け部分があって

    こちらは大きい穴の方の吹き抜けです。




        

        
←下には階段があります

        
←カサ・ミラの模型

        
←上から見ると、

                                              2つ大きな穴があいているのがわかります

        



    この吹き抜けを見た後は、エレベーターへ…




        
←再び入口の方へと戻り…

        
←エレベーターを待つ行列




    日本人みたいに、きっちり詰めて並ばないよねー(笑)




    エレベーターを待つ行列がけっこう長くできていて。

    私たちもその後ろに並んでいたら。




    スタッフが、よくわからないけれどスペイン語で呼びかけていて。

    お年寄り以外、皆が階段へと向かっていった。




    
これは、私たちも階段を使った方がいい空気!?
    
    でもまあ、以前2回来たときも階段で上ったし、

    ココは、エレベーターはお年寄りに譲って

    元気な若者として階段を使うべきでしょ!!




    なんて、考えが甘かった!!




        
←上りまーす




    最初のうちはね、よかったんです。

    でもね、




    あ、あれ!?カサ・ミラって何階建てだっけ!?

    って感じで、上っても上ってもたどり着かない。




    おまけに、後ろからどんどん人が上ってくるものだから、

    一向に休む間もなく、どんどん上っていかなくてはならない。




    記念写真好きとしては、この階段でも

    「頑張って上ってる私」なんて題が付きそうな写真が撮りたかったけど、

    とてもじゃないけど、そんな空気でなく。

    だんだん息が上がってきて、苦しいなんてもんじゃなく。




    
さ、さ、先に行ってください……




    と、スペイン語でなんて言うかわからないけど、

    端っこによけて、後ろのたくましい外国人たちに先に行ってもらって

    ようやくたどり着いた。




        
つ、着いたー

        
←展示室

        




    く、く、く、苦しいーーーー。

    やばいって、やばいって。

    
20代や30代のときの自分のことを想像してこの階段を上ったらやばいって。




    ぜいぜいいいながら、なんとか展示室に到着。

    でも、ここからは展示室の見学はできません。




    そうです。

    苦しい息を整えて、最後の一息!




        
←矢印の先には…

        
←また階段!

        
←頑張って上ってる私!(笑)




    そして…









         

         

         




    この景色が見たかったんだ!!




         
    

         ←私、いるんです。

         

         

         




    とにもかくにも、うれしくって記念写真撮りまくり~(笑)




          
←最初に見た吹き抜けを上から見ると

                                                こんな感じ





    不思議な形のゆがんだ楕円。

    どういう思考回路をしていたら、

    こんないびつで美しいものが作れるのかな。




         
←グラシア通り

         
←下をのぞくとこんな感じ

         
←迫力ある柱

         ←タイルを近くで見る


         

         

         




    一つ一つの柱も不思議で

    何度見ても、何枚写真を撮っても飽きなくって

    キリがないくらいだけれど。




    ずーっとココにいるってわけにもいかないので。

    満足するまで、その景色を目と写真に焼き付けて。

    下に降りることに。









        
←先ほどの展示室に戻ってきました

        ←1階にあった模型より大きい模型が

        ←屋上の構造

        
←横から見たところ

        
←カサ・ミラの裏側

        
←この階段かぁ!




    この展示室には、

    カサ・ミラ、そしてガウディに関する

    さまざまな興味深い資料が展示されています。




    例えば、これ。




         




    天井からワイヤーが吊るされています。

    これは何かというと…




         




    写真だとわかりづらいですが、

    下に鏡が張られています。

    逆さにすると、あのサグラダ・ファミリアに似た姿が見えます。




    つまり、ガウディ独特の美しい曲線は、

    この天井から吊るしたワイヤーを鏡に映し、

    それを模写することで、できていたんですね。




        
←グエル公園の模型

        
←サグラダ・ファミリアの模型

        
←サグラダ・ファミリアの柱の模型

                                    様式にとらわれない美しい柱ですね


        
←カサ・バトリョの模型




    私は、建築にまったく詳しくないのですが、

    ガウディの建築物は、模型を見ているだけでも

    美しくて、ワクワクしますね。




        
←家具

        

        










    展示室の見学を終えたら、再び階段で階下へ。




        
←階段を上から見たところ




    そして、階段を降りると…




        
←廊下の絵

        
←子供部屋

        

        




    ご存知の通り、カサ・ミラは、邸宅として建てられた建築物で

    住居として使われていた様子が、公開されています。




         
←廊下

         

         
←小さいほうの穴の内側ものぞけます

         
←ベッドルーム

         
←炊事場

         
←昔のオーブン

         
←壁の飾り曲線

         
←部屋からの町の眺めと

                                      バルコニーの飾り

         

         
←バスルーム

         
←廊下に置かれたソファ




    屋上の景色は、12年前に見た景色もよく覚えていたのだけれど、

    さすがに部屋の方まで細かく覚えていなくて。

    家具などを見ると、あ、これ見覚えが!なんて記憶がよみがえる。




    部屋をめぐりながら、こんなんあったっけ!?と思ったのが。




        




    この扉。

    見た目は、特に変わったところのない扉ですが…




         
←呼び鈴




    呼び鈴のボタンを押すと

    けたたましい、というとちょっと大げさだけれど、

    なかなかな大きさの音が鳴り響くんです。




    前の人がやっているのを見て、

    皆、音が出るってわかっているのに、

    微妙にビビりながら押すくらいの音の大きさ(笑)




    こんなインパクトのある扉、

    忘れなさそうなのに、すっかり忘れていました。




        
←この椅子は覚えていました









         
←降りるときは笑顔です




    で。

    通常であれば、これで見学終了なのだけれど。




    好奇心旺盛な相棒が、

    一番最初に見た
吹き抜けにあった階段が気になるから

    あの先に何があるのか、見てみたい

    というので、

    最後に再び吹き抜けに戻ってみることに。




        

        




    階段を上っていくと、

    展示室みたいなところがあって

    普通に入ることができました。

    (撮影不可でした)




    中には、アート作品や、

    正直私にはよくわからないものがいろいろ置いてあって。

    個人的には、あまり興味をそそられなかったのですが。




        
←階段の天井

        




    天井には、まるでモネの絵のような絵が描かれていて、

    階段そのものは、上ってみる価値あるかなぁと思いました。

    でも、時間がなければ、はしょってもいいかなと。




    こうして見学を終えたのが

    ちょうど
18時

    およそ
1時間40分ほどの見学でした。




    私たちは、階段でぜいぜいいったり(笑)

    写真を撮りまくってこれくらいでしたが、

    もっと早く見ようと思えば見られるし、

    逆に、もっと丁寧に見ようと思えば見られる感じです。




    何度見ても飽きないカサ・ミラ。

    次回は、夜になってから屋上を見に来るのもいいな。

    でも、
やっぱりエレベーターが使いたいな

    なんて、いろいろ思いました。




          
←18時でもまだ明るかったよ